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消えた夫と十二時十分の弁当

消えた夫と十二時十分の弁当

夕暮れの買い物かご 完結 60

月曜の朝、普段通り出勤した夫がそのまま姿を消した。会社も無断欠勤で警察も手掛かりがない中、失踪三日目の昼十二時十分、私の営む弁当屋の端末が注文票を吐き出した。届け先は夫の会社近くのロッカー、内容は夫が決まって頼む『梅干し抜き、玉子焼き追加』のAセット。配達後すぐに荷物は持ち去られ、翌日も同じ注文が入った。そして土曜日の備考欄には、夫婦二人しか知らない健康診断の数値に合わせた『玉子焼きは増やさないで』の文字が並んでいた。

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