みかん小説
本棚

毎日のおすすめ

もっと見る +
桜袴の女組長

桜袴の女組長

娘の入学式の日、シングルマザーの水島美咲は、校門の前でボスママ・霧谷礼子に袴を引き裂かれた。 それは、亡き母が一針一針仕立ててくれた大切な形見だった。さらに礼子は、娘の前で父親のいない家庭を嘲り、母の思い出まで踏みにじる。 美咲はただ黙って耐えていた。 娘の晴れの日を壊したくなかったから。 しかし、礼子が最後の一線を越えた時、美咲は静かにスマートフォンを取り出す。 5分後、校門前に次々と黒塗りの車が現れた。 誰も知らなかった。 この“貧しいシングルマザー”と見下された女に、学校中が凍りつくもう一つの顔があることを――。
みさきの桜便り
名刺一枚の逆転縁談

名刺一枚の逆転縁談

美容師として働く藤井まなみは、恋人・桜庭優馬からプロポーズを受け、結婚を決意する。 しかし、優馬の両親は最初からまなみを見下していた。服装、髪色、職業、そして実家のことまで決めつけ、「うちの息子とは釣り合わない」と一方的に別れを迫ってくる。 迎えた両家顔合わせの日。 港区のタワーマンション暮らしを誇る優馬の父は、まなみの父が「スーパーで働いている」と聞いた途端、露骨に笑った。 「スーパー勤めのお父さんでは、家柄がねぇ」 その場で結婚をなかったことにしようとする桜庭家。まなみは悔しさに言葉を失うが、父は最後まで穏やかな表情を崩さなかった。 そして静かに、1枚の名刺を差し出す。 それを受け取った瞬間、優馬の父の顔色が変わった。 見下していた“スーパー勤めの父”の本当の正体とは。 家柄や肩書きで人を判断した家族が、たった1枚の名刺で言葉を失う――痛快な逆転劇。
まなみ
槍ヶ岳の残響 消えた登山家の真実

槍ヶ岳の残響 消えた登山家の真実

1998年、北アルプス槍ヶ岳で忽然と姿を消した女性登山家・伊藤さゆり。 警察は長年、遭難事故として処理した。 だが9年後、絶壁の岩隙間に眠っていた一台のカメラが、誰も知らなかった戦慄の真実を暴き出す―― 岩壁に刻まれた山岳会のロゴ、隠された証拠、裏切りと殺意。 埋もれた十年の沈黙が、今、崩れ落ちる。 山岳失踪事件の裏に隠された悪意、決定的な証拠がついに判明!
雪川 凜
黒いゴミ袋に詰まった十五年

黒いゴミ袋に詰まった十五年

離婚の日、義実家を出る私に義父が一袋のゴミを渡した。 「捨ててから行け」と冷たく告げられ、私は何も問わず黙ってその黒い袋を受け取った。 家を離れ、人目のない公園のベンチで袋を開けた数分後、私は中身を見て完全に声を失った。 そこに詰まっていたのは、十五年間誰にも顧みられなかった私の全てだった。
森川靜
赤い口紅と信託離婚

赤い口紅と信託離婚

定年退職の日、香川週一郎は40年勤めた会社を静かに去ろうとしていた。 その日は、妻・のり子の誕生日でもあった。だが朝、赤い口紅を引いて出かけていく妻を見ながら、週一郎はすでにすべてを知っていた。 大学時代の恋人との再会。共通口座からの不審な出金。退職金を使った「別人生」の計画。 のり子は、夫が何も気づいていないと思っていた。 しかし週一郎は半年間、何も言わずに証拠を集めていた。そして退職金2700万円は、妻が一切触れられない場所へ移されていた。 その日の夕方、妻が帰宅した時、家から夫の痕跡だけが消えていた。 ダイニングテーブルに残されていたのは、手紙と信託公正証書、そして離婚調停申立書。 翌朝、銀行の窓口に立ったのり子は、初めて知ることになる。 夫が怒らなかった本当の理由を――。
冬燈りの週一郎
ロッカー裏の花嫁

ロッカー裏の花嫁

1991年5月、新婚旅行へ向かう途中の足柄サービスエリアで、結婚してわずか3日目の妻・鈴木彩が突然姿を消した。 「すぐ戻るわね」 そう言ってトイレへ向かったはずの彩は、売店にも食堂にも駐車場にもいなかった。財布だけを持って車を降り、身分証明書も荷物も残したまま、彼女は人混みの中から跡形もなく消えてしまう。 夫の佐藤匠は必死に妻を探し続けたが、目撃者も防犯カメラもなく、事件は未解決のまま時間だけが過ぎていった。 しかし10年後、サービスエリアの改装工事中、古いロッカーの裏から埃まみれの財布が見つかる。 そこに残されていた指紋が示したのは、夫でも通りすがりの犯人でもない、彩の過去にいた1人の男だった。 新婚3日目の花嫁は、なぜサービスエリアで消えたのか。 そして、10年間ロッカーの裏に眠っていた財布は、どんな真実を語り始めるのか――。
あしがら記録

人気ランキング

もっと見る +
足柄サービスエリア失踪事件

足柄サービスエリア失踪事件

1991 年春、東名高速足柄 SA で起きた未解決だった悲劇。 大阪へ新婚旅行に向かう途中、「トイレへ行く」と言った妻が跡形もなく消えた。 夫は毎月現場を訪ね、テレビの人探し番組にも出演し、私立探偵まで雇い 11 年待ち続けた。 時が流れ老朽化した SA の改修工事で、ロッカーの隙間から古い財布が出土。 進化した科学捜査が財布から犯人の指紋を検出し、長年隠されていた殺人の事実が白日の下に晒される。 一方的な執着は愛ではない、拒絶を受け入れられない歪んだ欲望が一人の女性の人生を奪った実話。
秋田 悠真
午前三時の逃走

午前三時の逃走

深夜3時、75歳の田中節子のもとに、海外出張中の息子・優一から一本の電話がかかってきた。 「母さん、今すぐ逃げて」 半年間まともに連絡が取れなかった息子の声は、切迫していた。玄関ではなく勝手口から出ること。荷物は持たないこと。絶対に振り返らないこと。 夫が遺した世田谷の家で、節子はいつの間にか孤立していた。嫁の美香とその両親は、優しい顔で家に入り込み、台所を奪い、電話を取り上げ、外出を制限し、節子を“認知症の老人”に仕立て上げようとしていた。 そしてある夜、節子は壁の向こうから聞いてしまう。 「実印さえ手に入れば、いつでも動ける」 狙われていたのは、亡き夫が節子のために残した家と財産だった。 息子の電話を信じ、節子は深夜の家を抜け出す。だが、逃げた先で待っていたのは、さらに大きな真実だった。 夫は生前、すべてを見越していたのか。 閉じ込められた老女が、失われかけた人生を取り戻すために立ち上がる、静かな逆転の物語。
梅庭せつこ
槍ヶ岳の残響 消えた登山家の真実

槍ヶ岳の残響 消えた登山家の真実

1998年、北アルプス槍ヶ岳で忽然と姿を消した女性登山家・伊藤さゆり。 警察は長年、遭難事故として処理した。 だが9年後、絶壁の岩隙間に眠っていた一台のカメラが、誰も知らなかった戦慄の真実を暴き出す―― 岩壁に刻まれた山岳会のロゴ、隠された証拠、裏切りと殺意。 埋もれた十年の沈黙が、今、崩れ落ちる。 山岳失踪事件の裏に隠された悪意、決定的な証拠がついに判明!
雪川 凜
ロッカー裏の花嫁

ロッカー裏の花嫁

1991年5月、新婚旅行へ向かう途中の足柄サービスエリアで、結婚してわずか3日目の妻・鈴木彩が突然姿を消した。 「すぐ戻るわね」 そう言ってトイレへ向かったはずの彩は、売店にも食堂にも駐車場にもいなかった。財布だけを持って車を降り、身分証明書も荷物も残したまま、彼女は人混みの中から跡形もなく消えてしまう。 夫の佐藤匠は必死に妻を探し続けたが、目撃者も防犯カメラもなく、事件は未解決のまま時間だけが過ぎていった。 しかし10年後、サービスエリアの改装工事中、古いロッカーの裏から埃まみれの財布が見つかる。 そこに残されていた指紋が示したのは、夫でも通りすがりの犯人でもない、彩の過去にいた1人の男だった。 新婚3日目の花嫁は、なぜサービスエリアで消えたのか。 そして、10年間ロッカーの裏に眠っていた財布は、どんな真実を語り始めるのか――。
あしがら記録
27枚目の真実

27枚目の真実

1999年、秋の連休で混み合う足柄サービスエリア。 健二の妻・雪は、「お手洗いに行ってくるわ」と言い残し、人混みの中へ消えた。助手席には財布も鞄も残されたまま。防犯カメラにはトイレへ向かう姿だけが映っていたが、その後の行方はぷつりと途絶えていた。 警察は捜索を続けたものの、手がかりは見つからず、やがて雪には借金があったことが判明する。世間は「夫を捨てて逃げた妻」と噂した。 けれど健二だけは、雪が自分から消えたとは信じなかった。 そして26年後。 リニューアル工事中のサービスエリアで、排水管の下から1台の使い捨てカメラが見つかる。そこに残されていた27枚の写真には、雪が最後に見たもの、そして彼女が命をかけて残そうとした証拠が写っていた。 あの日、雪はなぜカメラを持っていたのか。 黒いセダンの男は誰だったのか。 26年間止まっていた時間が、たった1台のカメラによって再び動き出す――。
雪乃しおり
葬儀よりハワイ

葬儀よりハワイ

80歳の田所吉郎は、55年間連れ添った最愛の妻・雪子を亡くした。 若い頃、貧しい暮らしの中で支え合い、二人三腳で小さな會社を築いてきた夫婦。だが雪子が病に倒れてから、息子の嫁・美香は見舞いにも來ず、介護に疲れた吉郎を助けることもなかった。 それでも雪子は最後まで、嫁に迷惑をかけまいと気遣い続けた。 そして迎えた葬儀の日。家族として最後の別れをするはずの美香は、義母の葬儀よりも友人とのハワイ旅行を選ぶ。吉郎は亡き妻に恥をかかせまいと、參列者には「體調不良」と噓をつき、靜かに頭を下げ続けた。 しかし葬儀の翌日、吉郎は決意する。 息子夫婦が住む一軒家は、吉郎が買い與えたもの。そして名義は、今も吉郎のままだった。 妻を軽んじた嫁に、吉郎が下した靜かなけじめとは――。
もう黙らない父

毎日更新

もっと見る +
8年目の生マイク

8年目の生マイク

8年前、宇都宮で1人の女性が明け方に姿を消した。 本田さゆり、54歳。夫は地元テレビ局で長年ニュースを担当してきた有名キャスター・本田正弘だった。彼はカメラの前で涙を浮かべ、「妻の帰りを待ち続けている」と語り、世間から“悲劇の夫”として同情を集めていた。 しかし、未解決事件を扱う生放送番組の休憩中、正弘の胸元についたピンマイクが切り忘れられていた。 誰もいない廊下で、彼が小さくつぶやいた一言。 「さゆり、お前があの時、口さえ閉じていれば……」 その音声を聞いてしまった若手ディレクターの通報により、8年間止まっていた事件が再び動き出す。 明け方の電話、隣家が聞いた重い音、失踪直前に消えた1000万円。そして、夫が隠し続けた古い土地。 完璧な悲劇を演じてきた男の仮面は、たった1つの切り忘れたマイクによって、静かに崩れ始める。
ゆい
317号室の隠し壁

317号室の隠し壁

1996年9月15日、熱海のホテル・スカーレットローズから、3人の客室乗務員が忽然と姿を消した。 チェックイン後、彼女たちは3階へ向かうエレベーターに乗った。防犯カメラには、笑い合う3人の姿が残っていた。だが、その直後、3階の廊下カメラだけが不自然に停止する。 翌朝、部屋のベッドは整えられたまま。スーツケースも制服も手つかずで、彼女たちが部屋に入った形跡すらなかった。 それから28年後。 解体予定のホテルで、作業員が317号室の壁を壊した時、存在しないはずの“隠し空間”が見つかる。そこに並べられていたのは、3足の靴、3つのバッグ、そして消えた客室乗務員たちの社員証だった。 なぜ所持品だけが壁の奥に封じられていたのか。 彼女たちは、あの夜どこへ消えたのか。 そして、28年間沈黙していたホテルの壁は、まだ語っていない何かを隠していた――。
海辺の記録帳
追放嫁と姑の鍵

追放嫁と姑の鍵

8年間、夫の連れ子を育て、病気の姑を支え、家族のためだけに生きてきた美咲。 しかし、夫・健二は突然、8年前に子どもを捨てて出ていった前妻リナを家に呼び戻す。実の母親が帰ってきたという理由で、美咲は離婚届に判を押し、何も持たず家を出ることになった。 ベランダの花も、子どもたちの絵も、彼女が守ってきた居場所も、すべてリナの手で消されていく。 そんな美咲に、姑の芳江がそっと差し出したのは、古びた1本の鍵だった。 「神戸の元町の裏通りに、空き店舗が1つある。行って、開けてご覧」 8年間、足を引きずり、弱々しく見えていた姑が、なぜその鍵を持っていたのか。 そして、家を追い出された美咲を待っていた“本当の居場所”とは――。
元町はな便り
名刺一枚の逆転縁談

名刺一枚の逆転縁談

美容師として働く藤井まなみは、恋人・桜庭優馬からプロポーズを受け、結婚を決意する。 しかし、優馬の両親は最初からまなみを見下していた。服装、髪色、職業、そして実家のことまで決めつけ、「うちの息子とは釣り合わない」と一方的に別れを迫ってくる。 迎えた両家顔合わせの日。 港区のタワーマンション暮らしを誇る優馬の父は、まなみの父が「スーパーで働いている」と聞いた途端、露骨に笑った。 「スーパー勤めのお父さんでは、家柄がねぇ」 その場で結婚をなかったことにしようとする桜庭家。まなみは悔しさに言葉を失うが、父は最後まで穏やかな表情を崩さなかった。 そして静かに、1枚の名刺を差し出す。 それを受け取った瞬間、優馬の父の顔色が変わった。 見下していた“スーパー勤めの父”の本当の正体とは。 家柄や肩書きで人を判断した家族が、たった1枚の名刺で言葉を失う――痛快な逆転劇。
まなみ
祝儀袋と消えた花嫁

祝儀袋と消えた花嫁

両親を亡くして以来、京子は幼い弟・優也を母親代わりに育ててきた。 朝食を作り、学校へ送り出し、進学も就職も見守ってきた弟が、ついに結婚する。姉として、母のような気持ちで式場へ向かった京子だったが、そこで待っていたのは思いもよらない言葉だった。 「ブスなババアは祝儀だけ置いて帰れ」 そう言い放ったのは、これから弟の妻になるはずの花嫁。しかも彼女は、京子が新郎の姉だとは知らなかった。 大切な弟の晴れの日を壊したくない。そう思って耐えようとした京子の前に、ひとりの伯母が現れる。 その手に握られていたスマートフォンには、花嫁の本性を映した“ある証拠”が残されていた。 やがて親族と友人たちは、式場で起きた真実を知ることになる。 祝福されるはずだった結婚式は、たったひと言から、誰も予想しなかった結末へと動き出す――。
京子姉ちゃん
20年目のマネキン

20年目のマネキン

2002年、モデルを夢見て新潟から東京へ出てきた22歳の加藤リナは、ある日、中堅モデル事務所「神聖モデルズ」からキャスティングの連絡を受ける。 小さな仕事を重ねながら、ようやく掴めそうになった大きなチャンス。リナは期待を胸に新宿の事務所へ向かうが、面接の途中で案内された小道具室に、言いようのない違和感を覚える。 午後5時、リナは友人に電話をかけた。 「変な部屋にいるの。薬品みたいな匂いがする」 それが、彼女からの最後の連絡となった。 警察の捜査でも、リナがビルを出た記録は見つからなかった。事務所のオーナーは「彼女は帰った」と証言し、事件は証拠のないまま時間だけが過ぎていく。 そして20年後。 古い事務所の移転作業中、清掃員が小道具室の奥に置かれた“1体のマネキン”に異変を見つける。 剥がれたラテックスの下から現れたものは、誰も想像していなかった真実だった。 夢を追って東京へ来た若い女性は、あの日、本当に事務所を出ていたのか。 そして20年間、部屋の隅で沈黙していた“マネキン”の正体とは――。
ミカ