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親族席から消された母と24年目の離縁

親族席から消された母と24年目の離縁

千尋 完結 901

「親族席には実母に座ってもらう。けい子さんは来ないでほしい」――1歳の頃から24年間、息子・ゆうとを育ててきた私に、結婚式前夜に突きつけられた言葉だった。夫・かず彦は止めることもなく、私は黒留袖をしまい「最後までその考えでいてね」とだけ告げる。だが二人は知らない。私は単なる父親の再婚相手ではなく、誰もが幼いゆうとを施設へ預けようとした24年前、自ら養子縁組をして法的な母親になる道を選んだことを。そして、その真実を恩に着せまいと黙り続けてきたことを。結婚式から排除された私は、息子の荷物を送り返し、新居の連帯保証人を外し、さらに夫が生活費50万円を無断で使って私を“精神を病んだ妻”に仕立てようとしていた証拠まで掴む。もう都合のいい母にも妻にも戻らない。私は弁護士へ電話し、夫との離婚と、24年間育てた息子との養子離縁を静かに申し出る――。

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