"親族席から消された母と24年目の離縁" 第9話
ばかりの品と同封のものを、どうかお納めください」
私はそのを読み終え、が刻みに震えるのをじた。
机の引きしの隙からは、級なフルーツの領収が顔を覗かせていた。
全てが繋がった。
かず彦は引きした50万円と級な果物を、ゆうとの嫁の実へ送ろうとしているのだ。
結婚式での異様な空気をごまかすために、私を精神に病んだ異常な妻に仕てげた。
そして私が汗流して稼いだパート代が混ざった活費を使って、自分と息子の体面を買おうとしている。
どこまでも自分の保しかにない、あまりにも醜く勝な選択だった。
私は広げた便箋を机のに置き、くい呼吸をした。
もし私がこのまま黙ってをれば、どうなるだろうか。
かず彦は「妻はを病んでをていった」と、もっともらしく周囲に言いふらすに違いない。
ゆうとも「やっぱりけい子さんは異常だったんだ」と、自分を納得させるだろう。
私がいなくなることで、彼らの歪んだ言い訳は完全に成してしまうのだ。
私は24、この族の裏方としてひたすらを被り続けてきた。
自分のためにおを使うこともなく、ただあの子の未来を信じて働き続けた。
その私の血の滲むようなを、最の滴まで都よく搾り取ろうとしている。
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自分たちの体面を守るための財布として、族の異常さを隠すための代わりとして。
たいりが、諦めかけていた私のを満たし、確かな形を持って固まっていく。
逃げてはいけない。
私が自らを引けば、彼らは自分たちのした残酷な選択に向きわない。
私はただ傷ついて泣き寝入りする、れな被害者になるつもりはなかった。
24いたを、勝な都でなかったことにはさせない。
そのために、私はこの関係をではなく、事実と法な続きで清算しなければならない。
私は斎をて、自分の部から切な類をまとめたファイルを取りした。
先確認した、私とゆうとの普通養子縁組が記載された戸籍謄本。
ゆうとの医学部の学費を払い続けた私の古い通帳。
そして今記帳したばかりの、かず彦が無断でを引きした活費の通帳。
私はそれらをきめの黒い革の鞄に丁寧に入れ直した。
テーブルのに置いてあったスマートフォンをに取る。
私はインターネットの検索画面をき、んでいるの名と「弁護士」の文字を入力した。
いくつかの候補のから落ち着いた雰囲気の事務所を見つけし、その番号をタップする。
呼びし音が3回鳴った、受付の女性の落ち着いた声がに届いた。
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「はい、ゆり法律事務所でございます」
私は姿勢を正し、静かにをいた。
「初めまして。けい子と申します。法律相談の予約をお願いしたいのですが」
私の声は自分でも驚くほどたく澄んでいて、しの震えもなかった。
「どのようなご相談内容でしょうか」
私は元の黒い鞄を見つめながら、確に答えた。
「夫との婚を提とした、財産分与の検討。もう1つは」
私はしだけを置き、はっきりと告げた。
「24育てた息子との、普通養子縁組の縁続きについてです」
話の向こうの女性はし驚いたようなを置いた、丁寧な声で程の確認に入った。
1番いの午2に、私は面談の予約を入れた。
通話を終え、私はスマートフォンをテーブルのに静かに置いた。
計の秒針が、しいを刻むようにカチッと音をてる。
もう、物分かりのいい母親も、体面を守るための都のいい妻も終わりだ。
あなた方が私をいないものとして扱いたいのなら、法な責任も経済な支えも、全て綺麗に引きげさせてもらう。
論で追いすがることはしない。
ただ、あなたたちが選んだ選択の代を、きっちりと払ってもらうだけだ。
窓のでは、いの隙からたく澄んだ夕が、静かな居を照らし始めていた。
翌の午2、私は約束通り駅のビルにあるゆり法律事務所の応接に座っていた。
通された部は静かで、かすかに古いとコーヒーのりが漂っている。