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地味な契約社員の妻が消えた日

地味な契約社員の妻が消えた日

松本 健一 完結 200

離婚届が受理されたその夜、森川リノは夫で冷徹な社長のハガ・ハスに、結婚記念日に贈ったパテック・フィリップの腕時計と結婚指輪を無言で突き返し、5000万円の慰謝料も青山のマンションもすべて辞退して姿を消した。ハガ家の「都合の良い妻」として、またグループ企業の経理部で地味な契約社員として過ごした2年間、彼女は夫と華美な秘書・白石麗奈に利用され続け、父の命日すら「死ぬわけじゃないなら仕事の邪魔をするな」と冷酷に切り捨てられていた。しかし彼女が去った途端、ドイツ案件の最高責任者として社外から現れたのは、かつて彼が「どうでもいい赤の他人」と見下したリノ本人だった。さらに、白石が隠蔽していた2年分の業務作成履歴と驚愕の証拠データが次々と社内に露出する中、ハガが知る由もなかった「あの日の真実」とは――?

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