"親族席から消された母と24年目の離縁" 第6話
「むちゃくちゃだ。全部台無しになった」
彼は両で顔を覆い、絞りすような声で言った。
「親族の控で、さやかさんが泣きして帰ってしまったんだ」
私は驚くこともなく、ただ彼を見つめていた。
みえ子が控で激したのだから、さやかさんが針の筵になるのは目に見えていた。
「それで、ゆうとはどうしたの」
私が尋ねると、かず彦は顔をげ、血った目で私を見た。
「俺を別に呼びして、おが来ない本当の理由を問い詰めてきた」
彼は両を膝のに置き、く握りしめた。
「あいつ、おがただ自分のい通りにならなくてへそを曲げただけだとってたんだ」
かず彦の呼吸がさらに荒くなった。
「だから俺は言ってしまったんだ。おがただの再婚相じゃないこと。1歳のに養子縁組をしたこと」
私は息をみ、テーブルので両をく握りしめた。
「そして24、俺の親たちがゆうとを施設に入れようとしたことまで」
隠し続けてきた秘密の箱が、ついに夫自のによってかれてしまったのだ。
「おがあいつを族に残すと決めた本だってことを、全部話した」
かず彦の言葉に、私は何も返すことができなかった。
「あいつ、式のずっとのような顔をしてたよ」
24守り続けてきた沈黙が、1番残酷な形で息子のに突き刺さった瞬だった。
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かず彦はソファにく沈み込んだまま、再び両で顔を覆った。
「あちらのご両親も、親族席の異常な空気に気づいていたよ」
彼のからるのは、息子が受けた衝撃への配ではなく、世体への焦りだった。
「郎の母親が欠席して、代わりに座った実母が途で泣いて帰るなんて異常だ」
彼は顔を歪め、ぶつぶつとつぶやき続けた。
「披宴の最も、あちらの親族からひそひそと指を指されている気がした。これじゃあ俺の肩が狭くなるばかりじゃないか」
私はめたお茶を片付けながら、彼の泣き事をただ静かに聞いていた。
彼は顔をげ、私に向かってすがるような線を向けてきた。
「けい子、でいいからあちらのご両親に話してくれないか」
彼はを乗りし、懇願するような声をした。
「ひどい体調良でどうしても式にけなかったと説して欲しいんだ」
さらに彼は言葉を継いだ。
「それにみえ子がおの肩を持って、親族で俺がひどい悪者になっている。おからみえ子に、俺を責めないように言ってくれないか」
私はを止め、信じられないいで夫の顔を見ろした。
彼が守ろうとしているのは、ゆうとの傷ついたでも、私の尊厳でもない。
親戚やしい親に対して築きげてきた、派な父親としての自分の顔だけなのだ。
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「あなた、自分が24何をしてきたか本当に分かっているの」
私の静かな問いかけに、かず彦はしだけ目を泳がせた。
「俺だってゆうとを傷つけたくて黙っていたわけじゃない。ただ、俺が親として失格だった過を、あいつにられたくなかったんだ」
彼は顔を真っ赤にして、自分を正当化しようとした。
「普通の派な父親として尊敬されたかった。それのどこが悪いんだよ」
彼は声を荒らげ、自分自のさを必に隠そうとした。
しかしその自己保が、結果として私から母親としての歴史を奪い取ったのだ。
「私がどんないで、あの養子縁組の類に判を押したか覚えている」
私の厳しい線に、かず彦は目を逸らした。
「あの、あなたが親族会議で言でもあの子を守ろうとした?あなたが自分の見栄を守るために黙っていたから、あの子は私をただの同居だとったのよ」
かず彦は押し黙り、ギリっと奥歯を噛み締める音だけが響いた。
「私はあちらのご両親に嘘の話なんて絶対にしない」
私は彼に背を向け、台所へと向かいながら言い放った。
「これ以、あなたの見栄と世体を守るために私を利用しないで」
はっきりと拒絶し、私は台所のシンクにをついた。
これまでなら庭の空気を悪くしないために、私が折れてを被っていただろう。
しかしその役割は、昨夜のゆうとの言葉で完全に終わったのだ。
かず彦の顔から血の気が引き、彼は再びソファへと項垂れた。