雨の夜の招待状
還暦を過ぎた林義子は、夫の書類カバンから一枚の招待状を見つける。
そこに書かれていたのは、夫・正雄と別の女性の名前。そして、3ヶ月後に京都の高級宿で開かれる結婚式の案内だった。
36年間、夫の食事を作り、薬を管理し、家計を守り続けてきた義子。だが夫はその裏で、共有財産を移し、退職金2200万円を隠し、新しい女との生活まで準備していた。
義子は泣かなかった。怒鳴らなかった。
ただ静かに証拠を集め、弁護士にすべてを託す。
そして迎えた結婚式当日。80人の招待客が見守る会場に、花嫁ではなく、1人の弁護士が現れる。
その瞬間、夫が夢見た新しい人生は崩れ始めた――。
人生逆転|不倫|熟年離婚9.2千字
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