母子家庭でパートを掛け持ちし、息子の二浪を支えてきた。恩人である塾長の「まだ基礎が足りない」という言葉を信じ切っていた私に、中学の元担任は告げた。「直樹くんはずっと学年五番以内、どこでも受かる実力でしたよ」と。混乱して問い詰めた私に、息子は怯えた顔で「知ってた。でも先生には言わないで」と懇願する。なぜ受かるはずの高校を受けず、息子は二年もの間、嘘をつき続けた教師を庇うのか。息子の机の奥からは、安全圏の公立校を力任せに消した二重線と、最終出願まで「あと42日」と書かれた紙が見つかり――。
✧ VIPなら、広告なしで快適に。 サイト内の作品・VIP限定小説が読み放題。
あなたに、追加割引をお届けします。
現在選択中のプランに適用
通常価格 $0合計 $0 お得
追加割引はクーポンと併用できません。適用後の金額をご確認ください。