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3回洗う夫と6年潜伏の財閥令嬢

3回洗う夫と6年潜伏の財閥令嬢

雅子 完結 66

「今すぐ警察を呼べ」――法医学者の親友・ゆかりが、私・美咲の浴室を見た瞬間、真っ青な顔でそう告げた。結婚6年、夫・健一は毎朝5時から風呂場を3度も洗い、ラベルのない薬品で排水溝まで執拗に磨いていた。私は潔癖症だと思っていたが、ゆかりが見つけた赤黒い塊は、強酸性の薬品で溶かされた人間の血液と組織液の痕跡だった。さらに突然電話をかけてきた女性から、健一には6年前に自宅から失踪した前妻・沙織がいたと知らされる。逃げようとした私を健一は監視アプリで察知し、家中の出口を封鎖。「お前も風呂場へ行こうか」と薬品を手に迫ってくる。絶体絶命のその時、玄関のチャイムが鳴り、モニターに映ったのは健一が最も恐れる勤務先の大鳥会長だった――。

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