夫の実家である葬儀社で十五年間、深夜の遺体搬送や泥仕事を一手に引き受けてきた私。だが夫は若い従業員を選び、「お前はただの手伝いだ」と私を追い出した。鍵を返した翌朝、急逝した義母の遺品から見つかったのは、跡継ぎである長男の関与を禁じ、全権を私に託す公正証書だった。指定されたのは最も狭い旧式の小ホールと、わずか二十七名だけの参列名簿。激高する元夫を前に、私は義母が遺した最後の依頼を引き受けることになる。
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