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たばこを買いに来るおじさんの心の声が、俺にだけ聞こえる

たばこを買いに来るおじさんの心の声が、俺にだけ聞こえる

悅子 完結 4
BL

23時17分を過ぎると、コンビニで夜勤をする成瀬悠真には、レジの客の心の声がひと言だけ聞こえる。 ある晩、たばこを買いに来た無愛想な男の声がした。〈なんで俺には笑ってくれないんだろう〉。男は38歳の運送会社社長、久世蒼介。翌晩も同じたばこを買い、今度は受け取るのを忘れて帰った。 いつしか蒼介とつき合い始めた悠真は、彼が父の借金480万円を黙って肩代わりしたと知る。父がさらに200万円をせびりに来た夜、店のレジから8万円が消えた。金がなくなったと騒ぐ同僚の指は、悠真に向いていた。

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