"たばこを買いに来るおじさんの心の声が、俺にだけ聞こえる" 第7話
缶コーヒーをつ
次の勤すると、従業員のグループに数件の通があった。直が8万なくなったから引き継ぎに気をつけろとき、どういうことか聞かれると〈まだ分かってないから言えない〉と返した。分もしないうちに、続けた。
〈悠真の、最おるらしい。昨お父さんも来てた。には言わないで〉
更で何度も読み返した。いつもシフトを代わる同僚が来て、曜は自分で入るからいいと言った。のことか聞くと違うと答え、ロッカーにかばんを度入れ直した。度目は肩ひもが挟まっていた。
追及せず、表で常温品にラベルを貼るへスマホを渡した。憶測はやめ、っていることは私に直接、とそので投稿した。正面のカメラは親父に隠れ、俺がへたのは分かるが、引きし側はほかのつとわせる必がある。午に配送のにも話したが、揉めていたことしか覚えていなかった。
「俺も映像見ていいですか」
「をわせてから。自分で直に聞きにかないで。今度はあなたの言だけ切り取られる」
倉庫でスマホが鳴った。親父が音声を取り消し、〈勢ので恥をかかせて。今度親戚に聞かれても余計なこと言うな〉と送り直していた。元の箱はしてくないのに、どの列へ運ぶかいすのにがかかった。
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昨の直も今の親父も、自分の話を先に済ませてから、俺に黙れと言う。
箱目のおにぎりをける頃、川怜が来た。いちごプリンをつ持って棚の脇にしゃがみ、伝うかと聞いた。らないと言ったら、無理をせず、台に並べた。
「じゃあ個選んで。母さんに買って帰るんだけど、見分けつかない」
を指したら、付を見てやっぱりしい、と言った。冗談か考えていると、夕飯べてないだろうと聞かれた。
「蒼介さんが何か言いました?」
「コーヒーに誘ったら、忙しい、コンビニので恋ががるの待ってるって。あんなにすっと言うから、誰のことか見に来た」
棚の隙を埋めながら、で俺がを取ったとってるがいる、とようやく言った。怜さんは慰めず、が調べてるなら分かるに話してもらえばいい、と答えた。って会計にき、のプリンは台に残した。
「それも払った。君がべても、彼にあげても。こんなに気いいのは回だけだから」
23を過ぎて急に客が組来た。弁当の温めと、翌朝の買い物。ではが回らず、入側でカードのだけ俺が通し、現はが扱うことになった。壁の計は2317分を過ぎたのに、遅いレジ表示はあと秒ほどあった。弁当を通すと、客がストーブを消したか気にしていた。レジの刻で決まるわけじゃないらしい。
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袋を渡して顔をげると、直がブラックの缶コーヒーを持ってっていた。
「カードで」
を度見て、缶をまっすぐ置く。「お父さんの200万、そんなに急ぐなら言えよ。は無理だけど、しはせるから」
スキャナーを取った。
〈悠真ががったら、予備のエプロンに入れた、持って帰ろう〉
直はスマホをしていた。顔には、ちょうどいい程度の配が浮かんでいた。聞こえなければ礼を言い、本当に助ける気なのか帰って考えただろう。今は、腰のひもが片で引けばほどける形に結んであるのしか見えなかった。
「通らない?」
「通った。どうぞ」
コーヒーを脇に挟み、普段よりし速く倉庫へ向かった。追ってエプロンをせと言いかけた。でも、切り取りつで話は変わるとが言っていた。聞こえたことに証拠はない。奥で俺がにを入れたと叫ばれたら、また分からなくなる。
最の客を送り、を呼んだ。親父が台を叩いてからの原本と、さっき直が倉庫へったところを先に残せないかと頼んだ。
「何かいした?」
「引継表を取りにくなら、直はを通ります。正面から見えない側です。あと、奥の予備エプロン、先に誰にも持っていかせないでください」
さっきのレシートも渡した。取引の刻が番にある。は理由を追及せず、の従業員と代わって鍵を取った。
そのとき、直が簾の向こうからてきた。コーヒーはなく、弁当を入れる布バッグを持っている。を見ると、袋を背にずらした。
「こんなに、まだ何を調べるんですか」