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三十周年に施設へ捨てられた妻と予約主の息子

三十周年に施設へ捨てられた妻と予約主の息子

薄い紅茶の底 完結 0

結婚三十周年の日、夫から渡された花束の行き先は高齢者施設だった。五十六歳で働き続ける私に、夫は「家にはもう彼女が住んでいるから帰るな」と言い放つ。受付には私の荷物が下ろされ、歓迎ボードが掲げられていた。そして職員が確認のために読み上げた入居申込書の署名欄には、たった一人の息子の名前があった。

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