父の三年に及ぶ透析通いを支え続けた私だったが、葬儀の翌朝、兄から「長男が家を継ぐから二度と敷居を跨ぐな」と合鍵を没収され、家族の連絡網からも追放された。ところが三ヶ月後、十歳の姪が荷物を抱えて突然送り込まれ、兄は「姪の面倒を見るのは叔母の義務だ」と平然と言い放つ。兄の身勝手な要求を跳ね除け、身代わりの役目を手放したことで、何一つ自分で処理できない兄夫婦の生活は急速に破綻。そして親戚中を巻き込む新盆の法要前夜、深夜の受話器から兄の絶望的な悲鳴が響き渡る。
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