真面目一筋だった夫が無断欠勤し、行方を追って警察署へ駆け込んだ私は、窓口で耳を疑う言葉を告げられた。昨夜、夫自身が私の捜索願を出していたという。日曜の夜も自宅にいたはずの私を、夫は二日前から消えた妻として警察に届けていた。職場のタイムカードは私の勤務を証明しているのに、帰宅した自宅の玄関には夫の濡れた傘が置かれ、ダイニングテーブルには夫の筆跡で「帰ってきたんだな」と一行だけ書かれた黄色い付箋が残されていた。
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