「母さんが嫁の金を盗んだ」――兄・太郎は妻ルミの訴えだけを信じ、母の言い分を1度も聞かないまま「泥棒」と決めつけ、必要最低限の荷物だけ持たせて家から追い出してしまう。 妹・かんなは母を引き取り真相を確かめるが、その翌日、今度はルミが離婚届を残して失踪。しかも太郎の結婚前からの貯金450万円はほぼ消え、家賃まで滞納され、手元には2,500円しか残っていなかった。 さらに母は、ルミが男と腕を組んでホテルへ入る姿を目撃し、その決定的な写真まで撮影していた。 母を陥れた“盗金騒動”は、本当に偶然だったのか。愛する妻を盲信して家族を傷つけた兄は、ようやく自分が何を信じ、何を失ったのか思い知らされる――。