"母を泥棒と追い出した兄に届いた妻の浮気写真" 第2話
「お母さんの話はこっちで聞く。そので私がお母さんを引き取るかを判断するから。じゃあね」
私は兄とのトーク画面を閉じ、すぐさま別の連絡先をいた。
コール音が数回鳴り、話がつながった。
「お母さん、今どこ?」
話の向こうから、疲れた声が聞こえてきた。
「かんな。A駅のホームにいるわ」
私は周囲を気にしながら尋ねた。
「あのね、実は太郎たちに、お兄ちゃんたちにから追いされたんでしょ?」
母は静かに肯定した。
「ああ、もう聞いたのね」
私はりを抑えながら言った。
「お母さんの言い分を全く聞かずのことだったみたいだし、ひとまずうちに来ていいから」
母は慮がちに聞いた。
「いいの?」
私は力く答えた。
「うん。ひとまずね。お兄ちゃんお姉さんの話だけ鵜呑みにしてやらかしたようなじがしたからさ」
私は歩きながら言葉を紡いだ。
「まずはお母さんの話を聞かなきゃとって。万が本当にお母さんの方がやらかしているのならまた対応考えなきゃだけど。正直なところお母さんにのおを盗む素が見当たらないからさ」
話の向こうから、母の息が聞こえた。
「かんな。あなたはいつも静ね」
母はいため息をついた。
「だってさ、お兄ちゃんってそれなりにいい学をていて会社でもまあまあ評価されているみたいだけど、お姉さんのことが絡むと9割方ポンコツになるじゃん」
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母はし驚いたように聞き返した。
「ポンコツ?」
私は苦笑しながら答えた。
「今回もその能性がいとったの」
母は納得したように呟いた。
「なるほどね」
私はち止まり、真剣な声で尋ねた。
「で、応聞いておくけど、実際のところはどうなの?」
母の調ははっきりとしていた。
「ルミさんのおでしょ? 盗むわけないじゃないの。そもそもあの実さんからじゃ盗めるお自体がないわ」
私は堵して頷いた。
「だよね。解」
話からの接音が聞こえた。
「あ、が来たわ」
私はを計算しながら指示をした。
「オッケー。じゃあそのまま乗ってF駅でね」
私は計を確認した。
「30分くらいで丈夫かな? で迎えにくからのロータリーで待ってて」
母はしるい声で答えた。
「分かったわ。ありがとう」
私は通話を切り、にへと向かった。
翌、私は再びスマートフォンをに取った。
画面には、兄からの信じられないメッセージが表示されていた。
「かんな。母さんにくれと伝えてくれ」
私は目を細め、たく返信した。
「は? 何それ。お母さんを棒扱いした翌にそんなこと言える神経がわかんないわ」
兄は言い訳がましく打ち込んできた。
「仕方ないだろう」
私は画面を見つめたままかなかった。
「母さんに直接連絡しようとしたらなんかブロックされているみたいで、おを介するしかなかったんだよ。
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とりあえずそのくれの理由から言ってもらおうかな」
私は呆れながら先を促した。
「あ、ああ。俺さっき仕事から帰ってきたんだけどルミがいなくてさ」
兄からの返信が続いた。
「どこかにかけたのかとったんだけど、よく見たらルミの荷物が全部消えてて、寝のテーブルを見たら婚届と置きが」
私は眉を寄せた。
「そのにはなんて?」
兄の返信は絶望に満ちていた。
「本当に好きなと旅にます。探さないでくださいって」
私はあっさりと結論をにした。
「駆け落ちね」
兄はになって打ち込んできた。
「それを言うな。ルミが、ルミが俺を捨てるなんて」
私は静に画面を見つめていた。
「俺のはルミに捧げてもいいとうくらいに命をかけてしているのに」
私は容赦なく現実を突きつけた。
「信じたくない気持ちは分かるけど、こんなまでいつも以のポンコツを発させないでちょうだい」
兄は混乱したように返した。
「ポンコツ?」
私は話を本題に戻した。
「さっきお母さんにくれと伝えろと言ったよね。つまり今のお兄ちゃんにはおがないと」
兄は々しく肯定した。
「あ、ああ」
兄のメッセージは惨な現実を物語っていた。
「なんか嫌な予がして俺の座残を確認したらこれまでにちまちま引きされていたらしくて、今の昼最の残り20万円が引きされていた」