離婚から九年、娘に嫌われたと信じ一人で生きてきた私。路頭に迷う元夫の弟を助けたことを機に届いた古い録音機から、十四歳の娘の泣き声が再生される。「お母さんのところに行きたい」。あの子は自分から父親を選んだのではなかった。だが、二十三歳になった娘と再会した私を待っていたのは、涙の抱擁ではなく「なぜ十八歳の時に探してくれなかったの?」という冷たい詰問だった。
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