社長就任の朝、私が早朝四時に起きて作った弁当を、夫は「貧乏くさい飯で恥をかかせるな」と息子夫婦の前でゴミ箱へ叩き落とした。 だが五分後、大口取引先から試食会を繰り上げるとの連絡が入る。 血相を変えてゴミ箱を漁り、「頼むから作り直してくれ」と私の腕を掴む夫。 だが、前日から仕込んだ特別な肉はもうどこにもない。 見下され続けてきた日々に、私は初めて「行きません」と告げた。
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