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泥棒猫と呼ばれた令嬢の即日破談

泥棒猫と呼ばれた令嬢の即日破談

如月 遙香 完結 12

「身の程を知りなさい。息子の財布をあてにする泥棒猫め」 銀座の高級ブティックで、婚約者の母親から衆人環視のなか罵倒された芹香。玉の輿目当てと嘲笑われ、尊厳を踏みにじられたその瞬間、駆けつけた店長が九十度の最敬礼を捧げた。 「お嬢様……いえ、本部長」 防犯カメラに残された暴言の全記録と、突きつけられた四百二十万円の違約金。己の浅ましさに気づいた時には、すべてが手遅れだった。 通話を切り、震え上がる義母を見下ろしながら、芹香は冷ややかに微笑んだ。 「望み通り、身の程を弁えて差し上げます」

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