大手都市銀行の法人営業部で最年少課長を務めるゆかりは、劣等感からモラハラを繰り返す元夫・憲吾と一ヶ月前に離婚した。しかし、心穏やかな生活を取り戻しかけた矢先、赤の他人となった元義母・かず子から「毎月二十万じゃ足りない。今月から三十万仕送りして」と信じがたい増額要求の電話が入る。 離婚を理由に要求を一蹴するゆかりだったが、元義母は「憲吾がうつ病で休職中」と泣き落としにかかる。さらに数日後、自宅を突き止め実家へ怒鳴り込んできた元夫と元義母。玄関前で土下座し「助けてくれ」と涙を流す憲吾だったが、そのポケットから転がり落ちたのは一本の「市販の目薬」だった。暴かれた元夫の横領と解雇の真相、そして逆恨みから仕掛けられたSNSの炎上工作に対し、銀行員としての矜持を胸にゆかりの鉄槌が下る。