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"元義母の仕送り要求と元夫の嘘泣き目薬" 第10話

『憲吾さん。あなたのSNSの投稿をすべて魚拓・スクリーンショットとして保いたしました。事実無根の虚偽報を流布し、私個の社会信用、ならびに勤務先であるの名誉を著しく毀損するな法為です。本午までに該当の投稿を完全に削除し、アカウントを閉鎖しない、当の法務統括部および顧問弁護団を通じて正式に警察へ刑事告訴状を提し、億単位の損害賠償請求訴訟を提起いたします』

送信ボタンを押すと、わずか数秒で「既読」のマークがついた。

そして、それから分も経たないうちに――あれほど猛烈な勢いで炎していた憲吾のSNSアカウントは、跡形もなく綺麗さっぱり削除されたのである。

直、私のスマートフォンが激しく鳴した。非通設定の着信。通話ボタンをスワイプすると、スピーカーから鼓膜を震わせるような、完全に狼狽しきった憲吾の鳴がび込んできた。

「ゆ、ゆかりかっ!? さ、さっきのメッセージ、体どういうことだよ!? あ、あれは俺がいたんじゃないんだ! アカウントを誰かに乗っ取られたみたいで……俺は何もらないんだ! 信じてくれよ!」

保のためなら、秒で子供でも見抜ける嘘を吐く男。私はややかにを鳴らした。

「そうですか。乗っ取り被害に遭われたのですね。

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では、その悪質な乗っ取り犯を特定するためにも、警察のサイバー犯罪対策課へ被害届を提し、の法務部からも徹底に発信元IPアドレスの示請求をっていただきましょう」

「ま、待て! 警察はまずい! 頼むから警察だけは勘弁してくれ! とにかく俺は悪くないんだ、ゆかりぃ……!」

けなく泣き叫ぶ元夫の声を最まで聞くことなく、私は通話を切断した。

そして、迷うことなくその非通着信も完全に遮断する設定へと変更した。

この件で、私は彼らが自らの破滅から逃れるためなら、今どのような狂気じみた報復や嫌がらせを仕掛けてくるか分からないと完全に悟った。

私は自らのを守り、そして何より誇りを持って働き続けてきた職に迷惑をかけないため、即座にを始した。

これまでの憲吾との銭トラブル、横領事件の経緯、実への押しかけ、そしてSNSでの名誉毀損に至るすべての客観証拠を系列で詳細にまとめた報告を作成し、週けの朝番で直属の支と事部に提したのだ。

幸いにも、の私の勤務態度と実績を誰よりもく評価してくれていた司たちは、私の報告を全面に信頼してくれた。の法務統括部と即座に連携を取り、私個や支に対して彼らからの接触があったは、警備員と警察が即座に対応する万全の警備体制をえてくれたのである。

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さらに、これ以齢の実の両親に労をかけさせないためにも、私は都のセキュリティが厳なタワーマンションのを急ぎ契約し、暮らしを再させることを決した。

彼らと過ごした忌まわしい過を完全に断ち切り、私は自らので、しいを歩み始めるのだ。

しいマンションでの活を始めてから、数ヶのが流れた。

都の喧騒を見ろす静かな部で、私は仕事に没していた。法営業部の課として型の融資案件を次々とまとめげ、部たちの育成にも力を注ぐ々。憲吾やかず子さんのことなど、いす暇すらないほど充実した毎を送っていた。

そんなあるの夕暮れ、社内チャットを通じて、同僚の君から久しぶりに連絡が入った。

『ゆかりさん、お疲れ様です。しおよろしいでしょうか? 例のについて、最終な結末が分かりましたのでご報告です』

湯へ移し、通話を繋ぐと、君はどこか呆れ果てたようなトーンでをいた。

「ゆかりさん、聞きましたか? 憲吾さんとお母さんのことです」

「いいえ、何もらないわ。どうなったの?」

「……夜逃げしたそうですよ。会社からの横領の返済督促はもちろんですが、お母さんの方が方々の消費者融や紛いの業者から借りまくっていた借の取りても相当激しかったらしくて。

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