みかん小説
本棚
みかん小説 / 真実 / 消えた妻と青いマグカップ
消えた妻と青いマグカップ

消えた妻と青いマグカップ

月吉の記録係 完結 0

二〇一二年九月十七日。 東京で単身赴任をしていた高橋健一は、いつものように妻・美和へ電話をかけた。 しかし、何度かけても電話には出ない。 最初は「寝ているだけだ」と思っていた。 だが、妻の携帯は突然電源が切れ、家の固定電話にも誰も出ない。 そして同じ夜―― もう一人、健一の人生で最も信頼していた男も姿を消していた。 高校時代から二十年以上付き合ってきた親友、藤田誠司。 妻を一人にする時、健一は何度も言っていた。 「俺がいない間、美和のことを頼む」 その言葉が、まさか自分を苦しめることになるとは知らずに。

今すぐ読む