みかん小説
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"消えた妻と青いマグカップ" 第2話

が止まった。

「何をです?」

『昨の夕方から、社とも連絡が取れないんです』

半。

は会社に事を話し、

京駅から特急に乗った。

松本までのが、

異様にじられた。

の携帯。

藤田の携帯。

どちらも源が切れている。

とも、

の夜から連絡が取れない。

偶然だ。

そう考えようとした。

藤田は仕事でくへっているのかもしれない。

は体調を崩し、

どこかの病院にいるのかもしれない。

のことを、

で結びつける理由などない。

なのに、

度浮かんだ考えは消えなかった。

は窓のを見た。

流れていくを見ながら、

自分に言い聞かせた。

「関係ない」

声にして言った。

分。

松本駅からタクシーで自宅へ向かった。

は閉まっていた。

妻のは、

いつもの所にまっている。

その瞬

した。

「美?」

玄関をけた。

返事はない。

靴はあった。

普段仕事へ履いていく黒いパンプスも、

玄関に置かれている。

「美!」

リビング。

台所。

誰もいない。

は荒れていなかった。

財布がいつも置かれている棚を見る。

ない。

が普段使っている茶いバッグも、

なくなっていた。

用のバッグは残っている。

もほとんどそのまま。

はダイニングへ入った。

そこで、

が止まった。

テーブルのに、

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コーヒーカップがつあった。

つは、

がいつも使ういカップ。

もうつ。

濃い青の、

きなマグカップ。

はそれをっていた。

藤田がへ来たに、

「これきくていいですね」

と言ってから、

がいつも藤田にしていたものだった。

カップの底には、

乾いたコーヒーがしだけ残っている。

分。

は、

しばらくけなかった。

その

玄関のから声がした。

さん?」

の女性だった。

は振り返った。

「昨、奥さんのところに誰か来てましたよ」

「誰ですか」

「ほら、よく来る……藤田さんでしたっけ」

の喉が乾いた。

「何頃です?」

くらいだったといます」

「帰るところ、見ました?」

女性はし考えた。

「いいえ。でも」

「でも?」

だったかな。る音は聞きました」

は青いマグカップを見た。

「奥さんも緒だったかは、分かりませんけど」

そのの夕方。

藤田の会社から連絡が入った。

会社の駐に、

藤田のはなかった。

自宅にもいない。

着替えを持ちした様子はない。

会社の予定表には、

の夜から張の記載もない。

そして、

を過ぎた頃。

警察が所のコンビニに残っていた防犯カメラを確認した。

分。

台の黒いワゴンが、

を通過していた。

藤田のだった。

席には、

女性が乗っている。

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映像は粗い。

顔までは確認できない。

それでも、

女性が着ていたいグレーの着を見た瞬

は分かった。

京へ戻る

が玄関で着ていただった。

「これ……妻です」

刑事が健を見た。

違いありませんか」

は答えなかった。

画面ので、

自分の妻が、

来の友の助席に座っていた。

そのは、

松本れる方向へっていった。

そしてその夜から、

妻と親友、

とも姿を消していた。

防犯カメラの映像は、

わずか数秒だった。

黒いワゴン

運転席には藤田誠司。

席には女性。

顔までは映っていない。

それでも健には、

妻だと分かった。

いグレーの着。

肩までの髪。

そして、

席に座ったの姿勢。

「美です」

はもう度言った。

刑事が映像を止めた。

だけで断定できますか」

曜に着てました」

「似た能性は?」

「ありません」

刑事はメモを取った。

は画面から目をせなかった。

の午分。

その

妻はきていた。

しかも、

藤田のに自分から乗っていた。

映像をさらに確認すると、

藤田のはコンビニにはち寄っていなかった。

み、

松本れている。

別のガソリンスタンドの防犯カメラにも同じが映っていた。

分。

運転席は藤田。

席には、

やはり女性。

今度は横顔がし映った。

警察は写真を拡した。

は、

何も言われるに分かった。

だった。

違いありません」

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