「この部屋は来月からマリカに使わせるわ」――夫・裕介の留守中、義母・のり子と義妹・マリカは私・咲の仕事部屋へ勝手に入り、寸法を測り始めた。しかも狙っていたのは部屋だけではない。私が多くの頭金を出し、夫婦の共有名義にした自宅の登記書類まで探していたのだ。引き出しには「共有名義」「離婚後はどうなる?」と書かれた義母の付箋。さらに靴箱の奥から、見覚えのない男性用スリッパが5足見つかる。ようやく私の側に立ち始めた裕介と鍵を交換し、防犯カメラを設置して証拠を残すうち、義母が未記入の離婚届を用意し、「咲が家に男を入れたらどうなるか」と親族に尋ねていた事実まで判明する。これは同居を迫るだけの嫌がらせではない。私を“不貞の妻”に仕立て、家から追い出すための計画が、すでに動き始めていた――。