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"雑炊を疑った息子とノロ陽性の判定" 第19話

それに引き換え、清潔だとっていた自分の夫のが無数のウイルスを平等にばらまいていたのです。

美咲さんは自分の顔を両で覆い、静かに嗚咽を漏らしました。

もう度とあの優しい雑炊を作ってもらうことはできない。

自分がどれほど取り返しのつかない態度を取ってしまったのか。

彼女は遅すぎる悔に打ちひしがれていました。

しかし健太と美咲さんの獄はこれだけでは終わりません。

病棟での集団染はすでに個の問題を超えていました。

翌朝、保健所の本格な疫学調査が健太の勤務先にまで及ぶことになるのです。

本、今すぐ総務の会議に来なさい。」

い声には、普段の業務連絡とは全く違うたい響きがありました。

の午10

健太は勤め先の堅メーカーに社し、自分のデスクでパソコンに向かっていました。

の病院での説会から夜がけ、健太は逃げるように仕事へ向かったのです。

妻は個に隔され、母親からは絶縁を言い渡された。

その現実から目を背けるために、会社という常にすがりつきたかったのでしょう。

しかし健太のその甘い考えは、課言で無惨に打ち砕かれました。

会議のドアをけると、そこには課だけでなく、総務部と産業医が険しい顔をして座っていました。

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の空気はまるで裁判所のように張り詰めています。

健太は戸惑いながらパイプ子に腰をろしました。

本君は昨、奥さんの入院先で集団染の説会にたそうだね。」

総務部元の類を見つめたまま静かにきました。

「はい。」

健太は答えました。

「ノロウイルスがたとかで。」

健太は無理に取り繕うように笑みを浮かべました。

「でも俺は元気ですから、仕事には支障ありません。」

総務部酷な目で健太を睨みつけました。

「先ほどの保健所から会社に連絡があった。疫学調査への協力請だ。」

健太は驚愕しました。

「え、保健所ですか。」

健太の顔からさっと血の気が引きました。

「君は数、軽い痢と腹痛があったそうじゃないか。」

産業医がを挟みました。

「それを隠して社し、会社のトイレを使い、堂でご飯をべていた。」

産業医は厳しい目つきで言いました。

「保健所は君が無自覚なウイルス保者であり、染の能性があると見ている。」

産業医が静かに言葉を引き継ぎました。

「ノロウイルスの染力は非常に力です。」

産業医は事実を述べました。

「病院での集団染を引き起こした能性がい君が、そのまま会社で普通に働いていた。」

産業医は非難しました。

「それは会社全体を巻き込むバイオハザードになりかねない事態でした。

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健太は必に弁しました。

「俺はただしお腹がえただけで、もなかったんです。」

健太は必に言い訳をしました。

しかしその言葉は誰のにも届きません。

トラブルが起きたに事実を隠して自分を守ろうとする、その健太の甘い体質が、ここでも最悪の形で裏目にたのです。

がなくてもウイルスはます。」

産業医は切り捨てました。

「君が洗いを怠ったで触れたドアノブやコピーから、すでに社内で染が広がっているかもしれないんですよ。」

産業医のややかな宣告に、健太は言葉を失いました。

自分が無自覚な加害者として、病院だけでなく会社にまで致命な迷惑をかけてしまった。

その事実がくのしかかります。

本君、今すぐ帰宅しなさい。」

総務部が命じました。

「そして病院で検査を受け、性が証されるまで社は認めない。」

健太は青ざめました。

「そ、そんな。」

総務部はさらに言葉を続けました。

「君の使っていたデスク周辺とフロアのトイレは、これから専の業者を入れて徹底に消毒する。」

総務部酷に言いました。

「その費用がどうなるか、分かっているね。」

総務部の言葉は事実の謹慎処分であり、会社でのを失う宣告でした。

健太は震えるで会議ました。

自分のフロアに戻り、鞄に荷物を詰める健太の背に無数の線が突き刺さります。

同僚たちの目は、昨の病院の待族たちから向けられた目と全く同じでした。

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