結婚七年目、子を望まない私に夫は「二人だけで暮らそう」と微笑んだ。長年の争いが終わり、ようやく理解し合えたと泣いた私。けれどその日を境に、夫の口から将来の夢も旅行の計画も消えた。空き部屋を書斎にしたいと告げても、「好きにして」と目を伏せるだけ。不気味な平穏に怯える深夜、私は夫が親友に漏らした本音を聞いてしまう。「……父親になりたくないなんて、一度も言ってないよ」と。
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