心臓を患う母の通院費が足りず、町工場で働く夫に「4000円貸して」と頼んだ直後、私の口座に突如4000万円が着金した。夫は振り込んでいないという。振込人の名を見た母は顔色を変え、「そのお金だけは絶対に使わないで」と叫んだ。送り主は、四十年間死んだと聞かされていた実の父。大富豪となった父は罪滅ぼしの支援金だと語るが、母が頑なに隠し続けていた過去の手紙には、別の真実が遺されていた。
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