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「卵も産めない」妻を捨てた夫の11年

「卵も産めない」妻を捨てた夫の11年

奈々子 完結 1235

「これで終わりだ。後悔するなよ」――市役所で離婚届に署名した夫・浩司は、愛人・愛子と生まれたばかりの息子を迎えに行くため、私・みさを「子供も産めなかった疫病神」と嘲笑った。さらに義両親へ毎月32万円を渡し、家族カードまで使わせてきた私に、「佐藤家の金とはもう無関係だ」と勝ち誇る。ならば、その言葉どおりにしよう。私はその場でカードと送金をすべて停止する。直後から義家族の電話は鳴り止まず、愛人の産後ケアホテル代150万円さえ払えない事態に。だが彼らはまだ知らない。自分たちが暮らす世田谷の豪邸も、浩司が乗り回す高級車も、彼が会社で築いたと誇る地位さえ、決して佐藤家のものではなかったことを。私は弁護士と監査資料を手に、5年間黙って見過ごしてきた“金の流れ”を一つずつ清算し始める――。

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