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"「卵も産めない」妻を捨てた夫の11年" 第14話

私はちょうどでそのを通りかかった。

運転を止めさせる。

ゆっくりと窓をろした。

浩司の両親は物音に気づいた。

識に振り返る。

部座席に座り、たい表の私を見る。

2きは凍りついた。

義母は髪を振り乱して面からがった。

「みさ!」

彼女は私を指差して罵る。

「この疫病神!私たちの笑い話を見に来たんでしょう!」

彼女は悪態をつき続ける。

「私たち佐藤があんたを嫁にもらったばっかりに、8代祟られるほどの運よ!」

義父も血の流れる顔を押さえた。

歯をいしばる。

「みさ、得になるな!」

彼は負け惜しみを言う。

「浩司がもし刑務所に入ったら、おもただじゃ済まないぞ。マスコミのでおが義両親を虐待したって暴してやる!」

私は彼らのまみれの体を見た。

そして面の汚物を見る。

静かに笑した。

「私を暴、ですか?」

私は彼らの無れむ。

「佐藤健さん、かず子さん。あなた方は忘れたのですか?」

私は再び事実を突きつける。

「浩司が横領した1000数百万円のうち、200万円は直接あなた方に使われているんですよ」

私は未来を予言した。

「裁判所の召喚状は、数にここに届きます」

私は法な結果を告げる。

「共同受益者として、あなた方は全ての正な銭を返還するだけでなく、3の懲役刑に処される能性もあります」

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義母は恐怖でがすくんだ。

「な、なんだって……」

彼女はこぼれたスープのに直接へたり込んだ。

「い、いや、あれは全部浩司がやったことで、私たちとは関係ないわ!」

私はたく言い放った。

「関係があるかないかは、裁判官に話してください」

私はの窓をげた。

沼でもがく寄虫のような2を、これ以見る気はなかった。

はゆっくりと発した。

騒音と悪臭を完全に背に置きりにする。

その、法続きは粛々とめられた。

拘置所の面会を訪れるがやってきた。

面会の空気は、凍てつくようにたい。

い防弾ガラスが部を2つに隔てている。

向こうの壁はたい青とのペンキで塗られていた。

々しいドアの音が響く。

浩司がダブダブのの囚を着て姿を現した。

2守に付き添われて入ってくる。

かつては1分の隙もなくえられていた髪は丸刈りにされていた。

全体回り痩せ、顔だ。

目の周りはくくぼんでいた。

彼はガラス窓のに座る私を見た。

その目に歪んだが爆発する。

ガラスに激しく突して受話器を掴んだ。

「みさ!やっと会いに来てくれたんだな!」

彼は必に訴えかける。

「みさ、く俺をここからしてくれ!正気が狂いそうだ!」

私はゆっくりと目のの受話器を取った。

声は平坦で、何のもなかった。

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「浩司さん、私が今あなたを助けに来たとでもっているのですか?」

浩司の体は激しく震えた。

彼の目には瞬の恐怖がよぎる。

すぐに極度の卑屈さに変わった。

彼は額をガラスに押し付ける。

涙とが瞬に流れした。

声は嗄れていた。

「みさ、俺が悪かった。本当に俺が悪かったんだ!」

彼は責任を転嫁し始める。

「全部斎藤子、あの狐みたいな女にそそのかされたんだ」

彼は嘘を並べてる。

「俺が横領したも全部あいつとあいつの両親に使われたんだ。俺は1000円も取ってない!」

彼は懇願した。

「頼むから、俺たちの5の夫婦のに免じて俺を見逃してくれないか?」

私は笑した。

「夫婦の、ですか?」

私は彼の過の言を突きつける。

「あなたが取締役会でグループのキャッシュフローを断ち切ると豪語した、夫婦のなど考えましたか?」

浩司はヒステリックに叫んだ。

「あれは俺がにどうかしてたんだ!」

彼は両でガラスを力く叩く。

「あれはハッタリで……みさ、君は誰よりも優しいじゃないか!」

彼は過にすがる。

「昔親父が入院した、君は徹夜で病院で病してくれた」

彼は必に続ける。

「俺が事業に失敗した、君はの資産で俺の穴を埋めてくれた」

彼はな希望を抱いていた。

「君のにはまだ俺がいるんだろう?」

彼は取引を持ちかける。

「告訴を取りげてくれさえすれば、示談を1枚してくれさえすれば、俺はすぐに斎藤子との関係を断つ!」

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