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正月の食事会で義母に印鑑を求められ、仲居から「逃げて」のメモ

正月の食事会で義母に印鑑を求められ、仲居から「逃げて」のメモ

小野寺 佳奈 完結 74

正月2日、叶恵は夫・俊と義母・彩子に誘われ、高級懐石料理店で食事をしていた。ところが義母は突然「印鑑を持っているか」と確認し、聞かされていない別室まで予約されていた。 半年前、義母は叶恵が結婚前から所有し、母も暮らしている全6室の賃貸建物を会社の担保に差し出すよう求めていた。 不安を抱く叶恵の手に、中居の桜井が密かに渡したのは「逃げてください」と書かれたメモ。 別室には法律・財務の専門家が待機し、叶恵が弁護士へ相談する前に署名させる段取りまで組まれていた。しかも夫は書類の存在を知りながら黙っていた。 叶恵はその場を脱出し、権利書と実印を確保して弁護士へ依頼。やがて義母が専門家にまで「本人の同意は得ている」と嘘をついていたことが判明し、夫との7年間の結婚にも終止符を打つ決意を固める――。

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