"正月の食事会で義母に印鑑を求められ、仲居から「逃げて」のメモ" 第7話
「森田叶恵への直接の連絡や、実への訪問を切禁じる内容です」
先は私を見つめた。
「以の協議は、全て当職を通すように通告します」
私は差しされた委任状に、自分の名をいた。
私は持ちしたばかりの実印を、委任状にく押し当てた。
朱肉の赤いがに残った瞬、私のに逆な境界線が引かれた。
これで、法な防御線は完全に構築された。
もう理尽な求に、1で怯える必はない。
先の言葉は、私のにいを与えてくれた。
私はく息を吐いた。
「ありがとうございます」
私は元のファイルを見た。
「これで、母がんでいる建物を守ることができます」
私の所する6のさな賃貸建物は、ただの財産ではない。
そこには母が穏やかに暮らしており、母にとって切な終の棲なのだ。
義母の会社の資繰りのために、母の全な活を危険に晒すことなど許せない。
先が委任状を受け取った。
「森田さん、今のことについて確認させてください」
先がしだけ声をくして尋ねてきた。
私は背筋を伸ばした。
「はい。何でしょうか?」
先は私の目を真剣に見つめた。
「財産を守ることは当然として、ご主との婚姻関係は今どうされるおつもりですか?」
その問いかけに、私は膝ので両をく握りしめた。
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あのからずっと考えていたが、結論はている。
私は顔をげた。
「私はもう、夫と緒にきていくことはできません」
7、彼との活には確かに楽しいこともあった。
母が入院したは、緒に病院へ通ってくれた。
私は彼を優しい夫だとっていた。
でも彼は、私だけが真実をらない部へ連れ込まれるのをっていた。
それをっていて、彼は黙っていたのだ。
彼にとっては、私が傷つくことよりも、母親をらせないことの方がだったのだ。
私は息を吸い込んだ。
私は涙を堪えて、まっすぐに先を見つめた。
「そんなを、これからのいで信じることなんて能です」
私ははっきりと宣言した。
「財産の問題がどう決着しようと、私は彼との婚を望みます」
先は私の決を受け止めるように、く静かに頷いた。
先は力く言った。
「分かりました。森田さんのごは、確かに承いたしました」
先は元の資料に目を落とした。
「まずはあの料亭で、彼らが何をさせようとしていたのか、正確な内容の把握が急務です」
先は今の戦略を語った。
「相の目を完全に理解したで、婚協議を含めた今の戦略をてましょう」
面談が終わりにづいた、先のデスクにある話が鳴った。
内線を受けた先は、鋭い線を話に向けた。
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先は受話器をに当てた。
「分かりました。こちらへ回してください」
先は私に向かって軽くをげた。
先はそのまま受話器をに当てた。
「お話代わりました。森田叶恵の代理を務めております、弁護士です」
私は静かに息を潜め、先の会話の様子を見守っていた。
相はどうやら、義母が用していた法律関係の専のようだった。
先は静に対応している。
「はい。本はすでに避難しており、当職が全ての窓となっております」
先はきっぱりと言い放った。
「以のご連絡は、全て当職宛にお願いいたします」
先の声は非常に静だった。
先は相の言葉に相槌を打った。
「なるほど。ご族で事にが形成されているというご認識だったのですね」
その言葉を聞いて、私はわず唇をく噛みしめた。
義母は、私が担保にすことに同していると嘘をついたのだ。
そして専を呼んだのである。
先ははっきりと否定した。
「ご認識の通り、本には事の説も、担保提供へのも切しませんでした」
先は相の話を聞き終えた。
「はい、ご事は理解いたしました」
先は求を伝えた。
「それではあのご用されていた類の控えを、全て当職宛にお送りください」
通話は終わり、先はく挨拶をして受話器を置いた。
私は恐る恐る尋ねた。
「先、今のお話は?」
先はし険しい表で向き直った。
「お義母様が料亭の別へ呼んでいた、専の方からです」