"正月の食事会で義母に印鑑を求められ、仲居から「逃げて」のメモ" 第12話
先の声が聞こえる。
『森田さん、ご主の実の兄様である島さんから当事務所に連絡がありました』
私はし驚いてを傾けた。
『森田さんに謝罪したいのと、お伝えしたいな事実があるそうです』
島さんは、義母の産会社とは別の会社で代表を務めている42歳のだ。
お正の事会には参加しておらず、私に担保をする計画には切関わっていない。
彼は直接私の実へ押しかけるようなことはせず、正しく弁護士を通して面会を求めてきた。
その誠実な対応に、私は先の同席を条件に面会へ応じることにした。
数、私は百法律事務所の会議でさんと向かいった。
さんは部に入るなり、私と先に向かってくをげた。
さんは真剣な表で言った。
「叶恵さん、この度は私の母と弟が本当に申し訳ないことをしました」
私は静かに答えた。
「いえ、さんが謝ることではありません」
さんはい表のまま席についた。
さんはあの者面談のに、俊から泣きつかれて事の次第をったそうだ。
俊は自分の非を認めるどころか、「母さんが会社を守るためにやったことで、俺も騙された」と言い訳を並べてたと言う。
さんはため息をついた。
「俊から話を聞いて、私は母の会社の財務状況にい疑問を持ちました」
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さんは静な経営者の目で、あの別の計画の異常を指摘した。
さんは状況を分析した。
「産事業が苦しいというのは、ある程度事実なのでしょう」
さんは指を折って数えた。
「建設費ががり、空も増え、利もがっていく状況にあります」
さんは私を見た。
「しかし、42の社員を抱える会社が、7500万円の保証を嫁に急遽求めるのは異常です」
さんは断言した。
「もし本当に会社が倒産寸なら、個の建物を1つ担保に入れたところで根本な解決にはなりません」
さんは核を突いた。
「が融資を渋るような、別のきな理由が会社の内部に隠されているはずです」
私はさんの論理な説に、く頷いた。
俊は社員の活がかかっているという言葉だけで考を止し、母親の言葉を全て信じ込んだ。
しかしさんは、その美しい言葉の裏にある数字の矛盾を正確に見抜いていたのだ。
7連れ添った夫が私を見捨てて、普段あまり会わない義兄が客観な事実のためにいてくれる。
その残酷な対比に、私は自分の結婚活がいかに砂の楼閣だったかをいらされた。
さんは、私に事実を伝えるため、昨義母と直接対峙したの様子を教えてくれた。
彼は義母を呼びし、単刀直入に尋ねたそうだ。
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『本当に7500万ものおが今すぐ必なのか』と。
義母は悪びれる様子もなく、『必だ』と答えたという。
さんはそれなら、会社の詳しい財務資料を今すぐ見せてくれと求した。
しかし義母はあれこれと言い訳をして、資料をすことを頑なに拒否した。
の期限がいから、今はまとまった資料がないと誤魔化そうとしたのだ。
さんはく迫った。
『どんな状態でもいいから今すぐに見せろ』と。
すると義母は顔をこわばらせて、いつもの切り札を使ったそうだ。
『私のことが信用できないの?』
内に対して絶対な権力を誇示し、相に罪悪を植え付けるための魔法の言葉。
俊ならこの言葉を聞いた瞬に震えがり、それ以追及することを諦めただろう。
私自も、お正の料亭でこの言葉に似た無言の圧力をかけられ、恐怖をじた。
しかしさんは、たく突き放したと教えてくれた。
『母さん、今その言葉は使わない方がいい』
さんのその言で、義母は何も言い返せなくなり、黙り込んだそうだ。
私はその話を聞きながら、義母の支配が族ので確実に崩れ始めているのをじた。
これまでは誰も義母に逆らえず、族だからという論で縛られてきた。
しかし私が料亭で席をち、へたことで、その密の壁に決定なヒビが入ったのだ。
さんは真剣な目で私を見た。
「叶恵さん、母の会社は確かに苦しいのかもしれません」