深夜、帰宅した私を屋根裏へ引き込んだ義父は、震える声で「早く逃げろ」と告げた。階下には、血走った目で私を探し回る夫・太一の愛人――しかも彼女は「太一を誘惑する女は許さない」と、明らかに私の命を狙っていた。事故で両親を失い、子供を授かりにくい体となった私・真美は、同じ悩みを持つ太一なら支え合えると信じて結婚した。だが夫は次第に豹変し、大切な遺品まで勝手に捨て、複数の女性との裏切りを重ねていた。さらに末期がんの義父さえ顧みようとしない。もう耐える理由はない。私は興信所の証拠を手に弁護士を通して離婚し、夫の不正も会社へ告発する。だが、命懸けで私を逃がした義父が残した一通の手紙には、愛人と亡き義母、そして太一の過去を結ぶ、さらに信じがたい秘密が記されていた――。