"屋根裏の義父と亡き姑に憑かれた愛人" 第3話
それは太の目にも、同じように映っていたのかもしれない。
私たちは仕事を通じて、お互いに信頼できる良好な関係を築けていた。
しかしある、突然太から予の言葉がびしたのだ。
彼はし緊張した面持ちで、私に声をかけてきた。
「すいません、今度、俺と事でもきませんか?」
私は突然の誘いに驚き、目を瞬かせた。
「えっ?」
私はし戸惑いながら、彼に慎な質問を投げかけた。
「矢原さん、失礼ですが奥様は……?」
太は私より2つで、この点では37歳だ。
齢に考えて、既婚者でも全くおかしくない。
そうったので、私は々のトラブルを避けるため、のために確認したのだ。
太はし寂しそうな笑顔を浮かべ、静かに語り始めた。
「お恥ずかしながら、俺が原因の妊で妻と婚したので、今は独なんですよ」
私は彼の辛い過に触れてしまったことに気づき、慌ててをげた。
「ああ、そうだったんですか。そんなことを言わせちゃってし申し訳ない」
私は謝罪したが、その話を聞けたことで、ので歩踏みせたとじたこともある。
私はので、密かに堵の息を漏らした。
「それなら、私が妊体質で子供が産めなくても、責められる配もなくかな」
私が妊体質になってから恋を完全に諦めた理由は、確だった。
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将来子供を求める男性から責められ、精神な攻撃をされることを極度に恐れたからだ。
だが、太も私と同じようない悩みを抱えている。
それなら、それを共して互いの傷を支えっていけるのではとじられた。
私は彼の目を見つめ、るい声で答えた。
「わかりました。非事にきましょう」
こうして、私は太からのデートの誘いを受け入れたのである。
プライベートで会ってみても、太の話はとても面かった。
このとなら、これからも気兼ねなく楽しく過ごせるのではと考えるようになっていった。
そんなに穏やかなを過ごしていると、私たちは自然と惹かれった。
やがて太から真剣に告され、私たちは正式な交際へと発展した。
そして、幸せな々が続き、それから1のことだ。
私が36歳の誕を迎えた夜だった。
太はレストランの席で、私のを真っ直ぐに見つめてきた。
「真美、俺は君をしてる。子供を授かることはできないけど、結婚してくれないか?」
そう言って、太は私のことをしっかりと見て、指輪の箱をけてプロポーズをしてくれたのだ。
私の答えは、すでにので決まっていた。
私は彼のを握り返し、自分の過の秘密を打ちけた。
「実は私、昔事故で妊体質になっちゃったのよ」
私は彼の目を見つめ、微笑みながら言った。
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「だから子供がいなくても平気よ。太がいてくれるならね」
結婚したら自分の子供が欲しい、そう考えるの方がいだろう。
そう考えると、妊というのは結婚に向けてのきな弊害になる能性もある問題だ。
だが、私たちはお互いにその点をさらしい、受け入れた。
ちゃんと子供がいない活でもいいと、2で納得して結婚することができたのだ。
そこから私の幸せな活が始まるのだと、固く信じていたのだが。
太は結婚式の写真を眺めながら、ふと寂しそうに息を吐いた。
「はあ、おと結婚して幸せな姿を、母さんにも見せたかったぜ」
私は彼の背にそっとを添え、同調するように言った。
「私も、この姿を自分の両親に見せたかったわ」
私と夫は結婚式をあげた際に、控でこんな会話を交わしていた。
夫の母、私からすると義母は、すでにこの世にはいない。
この結婚式当から見て、2に病気でくなっているそうだ。
結婚式のにも、太からは何度か義母のい話を聞かされていた。
彼がどれほど義母からがられていたかという話を、私は静かに聞いていたこともある。
私は太の話を聞きながら、のでしだけ考えた。
「しマザコン気質なところもあるのかな?」
そんなにったこともあったが、すぐにその考えを打ち消した。
自分の親を切にう気持ちは、両親をくした私だって同じだ。
私はそう自分に言い聞かせて、彼の言葉をく考えすぎないようにしていた。