みかん小説
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"一万八千円の飯" 第12話

そして、その全ての先にいるのが里見だった。

しかし里見だけを見ていていいのか。

父は本当に何もらなかったのか。

真由美はなぜ20沈黙していたのか。

代から里見をる真由美は、体どこまで過を把握しているのか。

優馬は夜空を見げた。

まで、自分の問題は18,000円の料理代だった。

今では、その数字がひどくさくじられる。

話の向こうからの声がした。

「兄貴、聞いてる?」

「ああ」

優馬は静かに答えた。

「全部聞いてる」

そして歩き始めた。

もう、戻ることはできない。

母がなぜくなったのか。

を誰が奪ったのか。

父が何をり、何を隠しているのか。

里見と真由美のに、20から何があったのか。

全てをるまで、この件を終わらせるつもりはなかった。

始まりは、たった杯の炊き込みご飯だった。

1,800円だとって注文したものが、会計では18,000円になっていた。

もしあの夜、優馬が額を確認せず、そのままカードを切っていたら。

もし16,200円の差額を「ホテルだからいのだろう」と受け流していたら。

20閉ざされていた扉は、今もかなかったかもしれない。

優馬は指の指輪をく握った。

そしてへ、い声で告げた。

、真由美さんに会う方法を探す」

話の向こうで、が息をんだ。

「本気か?」

「ああ」

優馬はを止め、くに見える運ホテルのかりへ目を向けた。

父がをかけて築いたホテル。

母の財産が台になった能性のあるホテル。

里見が今もきな権力を握っているホテル。

そして、自分がいつか継ぐはずだったホテル。

その美しい壁の内側で、何が起きていたのか。

優馬はもう、目を逸らすつもりはなかった。

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