実母のがん手術費五十万円を「正気か」と拒んだ夫が、わずか十五日後、義母の急病を理由に「今すぐ五百万円出せ」と縋ってきた。不審に思い「病院へ直接払う」と告げると夫は激しく動揺する。急ぎ駆けつけた病院で告げられたのは命に別状がないという事実と、夫の鞄に隠されていた高級高齢者住宅の申込書だった。夫が妻の貯金に執着する裏には、実家を巡る計算が潜んでいた。
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