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白い車の義兄

白い車の義兄

秋野しおり 完結 35

1996年秋、小田原で就職面接に向かった23歳の女性・糸うまゆは、そのまま帰らなかった。 面接先には到着しておらず、最後に目撃されたのは、白い車に乗り込む姿だった。家族は必死に行方を探し、兄は町中にチラシを貼り、義兄の高志もまた献身的に捜索を手伝っていた。 しかし、警察の捜査は決定的な証拠に届かないまま行き詰まっていく。 白い車、公衆電話、消えた4時間。そして、まゆが失踪前に友人へ漏らしていた義兄への不安。 それでも家族は、高志を疑うことができなかった。 7年後、高志の新しい妻が見つけた一枚の写真をきっかけに、止まっていた事件が再び動き出す。 まゆはなぜ面接へ向かわなかったのか。 そして、7年間家族のそばで悲しむふりをしていた男の本当の素顔とは――。

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