みかん小説
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"ATM扱いされた父の正体" 第7話

「でも、のローンもあるんです。子供の保育園代も教育費も掛かりますし、このまま裕介の料ががったら本当に困るんです」

私は昨の「ATMにもならない親」という言葉をした。自分たちの計が苦しくなると分かった途端、私たちは再び族として計算に入れられている。しいほど分かりやすかった。

「直美さん。昨、私はだと言われたわ」

「それはになっていて……」

になれば、は何を言ってもいいの?」

直美は答えられなかった。私も若い頃、裕介へきつい言葉を言ったことはあるし、親子だからこそぶつかることもある。だが「介護の仕事は汚い」「せないなら価値がない」という言葉には、単なる勢いでは片づけられない本音が混じっていた。

は扉越しに息子を見た。

「俺たちは、おを破滅させたいわけじゃない。だから会社の取引にもにも学にもさないし、今もそうする。ただつ、親だから無条件で助けてもらえるとうのは今で終わりだ」

裕介は唇を噛んだ。

「じゃあ、俺はどうすればいいんだよ」

「経営者として会社をて直せ。夫として族と話しえ。父親として子供を守れ。それがおが俺たちに言った『自分たちだけでやる』というだろう」

扉ので、裕介は俯いていた。私は助けたいという気持ちと、今ここで助ければ何も変わらないといういので揺れていた。

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はそんな私のを、見えない位置でそっと握ってくれた。

やがて裕介は顔をげた。

「……分かった」

その声には、まだ納得よりも悔しさがく残っていた。

本当ので息子が絶望するのは。

そのだった。

1227、メディテックソリューションズで臨取締役会がかれた。博席せず、アセットの議決権使も部の顧問弁護士へ任した。息子との問題を会社へ持ち込まないため、夫自決定から距を取ったのである。

ところが取締役会で問題になったのは、父親の資撤回だけではなかった。以から内部監査で指摘されていた未払い残業代、取引先への過な売見込み報告、役員経費の私利用がまとめて議題にがった。裕介は「成企業ではの混乱はある」と説していたが、追加資を求める会社としては過できない内容だった。

さらに亜精グループからも、次度契約の更に品質管理と労務管理を確認したいという通が届いた。博が契約を止めたのではなく、これまで彼が「改善のを与えてほしい」と言っていた案件が通常の審査へ戻っただけだった。裕介にとっては、その事実のほうが父親に直接潰されたより厳しかった。

自分の会社のさが、父親の支援をしただけでしたからだ。

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、裕介からまた話が来た。今度は鳴ることもなく、「し話を聞いてくれないか」と言った。私はで黙って待ち、息子が自分から話し始めるのを待った。

「俺、父さんに全部やられたとってた。でも違った」

「どういうこと?」

「監査の資料を見た。から問題になってたのに、俺が数字を伸ばすことばっかり考えて回しにしてた。亜精の契約も、父さんが止めたんじゃなくて、むしろまでは父さんが猶予を頼んでくれてたらしい」

裕介の声は疲れ切っていた。私はすぐ慰めず、「そう」とだけ答えた。今までなら息子が困っていれば何を置いても助けようとしたが、それを続けた結果、本から考える会まで奪っていたのではないかとい始めていた。

「母さん、俺、父さんのこと何もらなかった」

「私もよ。資産のことも、あなたの会社を支えていたこともらなかった」

「なんであの、何も言わなかったんだよ」

「言わないほうが、あなたが自分の力で頑張れるとったんじゃない?」

話の向こうで息子が黙った。裕介は父親に助けられていた事実をらなかったのだから、それ自体を責めることはできない。しかしらない支援のちながら、「何も持っていない老には価値がない」と言った自分の言葉が、今になって本へ返ってきていた。

会社では役員報酬の減額と経営改善計画が決まり、裕介は代表権をされた。

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