"青いハンカチの花嫁" 第19話
そこには、10に俺が由美を助けた、あのあせた青いハンカチが丁寧に額縁へ入れられている。
あのハンカチは、俺の痛みの記憶であり、絶望と孤独の象徴だった。
しかし今は、俺たち2を結びつけてくれた、かけがえのない絆の証だ。
「10、かったですね」
由美が青空を見げながら呟いた。
「ああ。でも、あの10があったからこそ、俺たちは本当ので相をいやるさを持てたんだとう」
由美は優しく頷いた。
俺は自分のかないを見つめた。
かつてはこののせいで、すべてを失ったと絶望していた。親友を名乗る男の嘘に振り回され、声をげることもできずに苦しんだ。
けれど今は違う。
俺が失いかけたの誇りは、由美の真っすぐなによって、再び取り戻された。
嘘のに築かれた幸せは、いつか必ず崩れる。
しかし誰かのために純粋にきようとしたいは、決して消えない。
巡り巡って、必ず切なのに届くが来る。
「さあ、帰りましょうか。お母様が夕飯を作って待っていますよ」
由美が子のグリップをしっかり握った。
「ああ、帰ろう。俺たちのに」
俺はを向き、きく呼吸をした。
輪がゆっくりと回り始める。
吹き抜けるは優しく、俺たちのしい未来を祝福しているようだった。
10、の交差点で失われたとっていた俺のは、10越しの「ありがとう」
という言葉によって、ようやく本当の朝を迎えたのだった。