"青いハンカチの花嫁" 第12話
「浩司さん、ご両親の治療費のために、1で苦しんでいたんですね。私のために柄を譲ったのも、きっと私が責任をじないようにするため。違いますか?」
由美はすべてを見抜いていた。
俺がどんないで沈黙し、どんないでをかぶってきたのかを。
10に俺が突きばして守った女は、今、俺のを言葉で守り抜こうとしてくれていた。
俺の目から、10こらえ続けてきたい涙が、1粒だけこぼれ落ちた。
「ゆ、由美、なんでそいつをかばうんだ。そいつは俺からを脅し取ったんだぞ」
健が唾をばしながら叫んだ。
渡辺弁護士も、真剣な顔で俺を見つめた。
「浩司さん、この写真が現を受け取った証拠である以、あなたも銭トラブルの当事者として疑われる能性があります。何か反論はありますか?」
俺は由美のを静かに握り返し、顔をげた。
もう迷いはなかった。
守るべきものは、自分のさなプライドでも、世体でもない。
この真っすぐな由美の信頼に、嘘のない真実で答えることだけだ。
「健、おは本当に愚かだな」
俺のく落ち着いた声に、健はびくっと肩をすくめた。
「おはこの写真が、俺を破滅させる最のカードだとっていたんだろう。だが、おは決定なミスを犯している」
「ミスだと? がりを言うな。おがを受け取った証拠はここにあるんだ」
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「ああ、受け取ったさ。族の命をつなぐために、おからの借としてな」
俺は子のサイドポケットにを伸ばした。
そこには、今のために実の庫の奥底から持ちしてきた封筒が入っていた。
「おは俺からを盗み、俺のみにつけ込んで誓約をかせた。すべてが自分のい通りにんだと、10も勝ち誇っていたんだろう」
俺は封筒から、1枚の古びた写真を取りした。
それは健が突きした写真と同じ所、同じに撮られたものだった。
しかし、写っているものが決定に違った。
「おは忘れたのか? 10、俺がおのを借として受け入れた、担保としておにあるものをかせたことを」
健の顔から、最の血の気が失せた。
俺は続けた。
「俺はずっと隠し持っていたんだよ。おが恩を名乗るために、裏でどんな汚いを使ったのか。そのすべての始まりを証する決定な証拠を」
俺が掲げた写真。
それは、健がペンを握り、便箋に文字をいている瞬をとらえたものだった。
そしてその写真のの健の元には、ピンクの封筒がはっきり映り込んでいた。封筒のには、かわいらしいつ葉のクローバーのシールが貼られている。
それこそが、由美がナースステーションに預け、健が盗みしただった。
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渡辺弁護士が静かに歩み寄り、俺のから写真を受け取った。内ポケットからルーペを取りし、細部を確認する。
「違いありません。健君の元にある封筒には、正社の会社名、由美さんの名が記されています。貸員のない、渡し用の封筒ですね」
渡辺弁護士の静な声が、会に響き渡った。
「健君、あなたが先ほど語った話は、これで完全に破綻しました。あなたはこのすでに、由美さんからのを当にに入れていたのですから」
健はをぱくぱくと閉させるが、声がてこない。
「それだけじゃない」
俺はさらに、封筒から1枚の古びた便箋を取りした。
「これが、おがそのいただ」
俺はそれを正社に渡した。
正社は震えるで便箋を受け取り、そこにかれた文字をゆっくり読みげた。
「私、健は、浩司の治療費として300万円を貸し付ける。その条件として、浩司は由美を助けたという事実を放棄し、今は私が命の恩として由美と関わることを認めるものとする」
最には、健のフルネームと実印があった。
親族席からは、もはやりの声すらがらなかった。
あまりにも々しい悪の証拠をに、全員が言葉を失っていた。
「どうして、こんなものをかせたの……」
由美がハンカチを握りしめたまま、涙声で尋ねた。
俺は静かに首を横に振った。
「警察にくつもりはありませんでした。俺はあの、自分のが2度とかないとり、絶望のどん底にいました。