"十五年の我慢、裏切った家族に裁きを" 第12話
そこに私がこれ以けをかける余はミリも残されていない。
「きます。私はあの族と完全に縁を切ります。」
私の声に迷いはなかった。
事務所で用されたペンを受け取り、私は解消届けの自分の欄に力く、そして丁寧に名をき込んだ。
文字をくたびに、私のにこびりついていた 15 のいがしずつ剥がれ落ちていくような覚があった。
私はもう誰の都の良い事代でもない。ただの佐藤ゆみというの誇りきに戻るのだ。
「わかりました。婚届けとこの縁切り届け、そして相方への慰謝料請求の内容証郵便は全て私がお預かりします。最も効果で相が逃げられないタイミングで斉に提しましょう。」
先は類を丁寧に封筒にしまいながら最に付け加えるように言った。
「それからもうつ、相の鈴美という 20 歳の女性についてですが、何か気になることがあるのですか?妊娠しているとご主は主張しているようですが、倫相に本気で別れさせるため妊娠をでっちげるケースは珍しくありません。のため、私のりいの調査員を使って彼女の素性と妊娠の事実を裏付け調査しておきましょう。」
「お願いします。彼らの嘘をから言い逃れできないように全て暴きしたいんです。
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」
「承しました。では全ての準備がうまで、ご自宅では今まで通り何もらない従順な妻を演じ続けてください。」
「はい。それは番得なことですから。」
私は初めて先のでからの自然な笑みを浮かべた。
事務所をての空気をく吸い込む。
見げた空は 15 ぶりに見るような澄み切った青をしていた。
私は胸を張り、取りも軽く自宅へと向かうに乗った。
のには確かな希望と、彼らを叩き潰すための静かな決が燃えていた。
しかし私のこの静かな決を試すかのように、事態はわぬ方向へ加速していくことになる。
夕方、夕の買いしを済ませて自宅の玄関のドアをけた私の目にび込んできたのは予の景だった。
玄関の靴置きには義母の古びた履と並んで、私が見たこともないっぽくて派な若い女性のパンプスが脱ぎ捨てられていたのだ。
リビングの奥から義母のい笑い声と、若い女性の甘ったるい声が聞こえてくる。
その私は確信した。彼らはついに私の領域にまでで踏み込んできたのだと。
靴を脱ぐのも忘れそうになるほどの衝撃を抑え、私はゆっくりと廊をんだ。
リビングのドアをしだけけると、そこには予通り異様な景が広がっていた。
ソファの央にはが物顔で座る義母、その隣には娘の咲夜と初めて見る若い女性が親しげにくっついて座っていた。
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るく染めた茶髪に派なネイルを施した指先。それが夫の健が運命の相と呼んだ 20 歳の、鈴美だった。
私が買っておいた級な菓子が乱雑にけられてテーブルのに散らかっている。
「ミカさんは本当に若くて肌もつやつやね。それに比べてあの女は毎なばかり着て、本当にみすぼらしいったらありはしない。」
義母はミカのを握りながらきな声で私への悪を言い放った。
ミカははにかむようなそぶりをしながら甘ったるい声で答える。
「義母様、ありがとうございます。でも私お料理とか全然できなくて、健さんに迷惑かけないか配なんです。」
その言葉に咲夜がすぐフォローを入れる。
「みかちゃんは料理なんてしなくていいんだよ。事なんかお払って事代にやらせればいいじゃん。パパもそう言ってたし。」
自分の娘が父親のを擁護し、私を政婦扱いする。
その歪んだ会話を録音するため、私はエプロンのポケットのでスマートフォンの録音アプリを静かに起させた。
そしてわざと音をててリビングのドアを全にした。
「あら、義母さんがいらしていたんですね。」
私が何事もなかったかのように声をかけると、は斉にこちらを向いた。
義母は悪びれる様子もなくふんぞり返って私を睨みつけた。