みかん小説
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"田舎姑の一億円裁き" 第17話

それは本当に久しぶりに見せる、母親の顔だった。

「これは、あなたたち2しいです」

彼女はゆっくりと言葉を続けた。

「この1、あなたたちはそれぞれに、自分のさと愚かさに向きってきた。そして、それを乗り越えた。それは誰にでもできることではありません」

かよ子の線がレナに向けられる。

「レナさん。あなたはこのに、しいを吹き込んでくれた。あなたが代遅れだと切り捨てたこの所にこそ未来があったことを、あなた自が証してくれたわ」

次に、線は健太へ移った。

「健太。あなたはに落ちて初めて、の痛みと、自分のつことのった。それは経営者として、何よりも切な資質です」

かよ子は再び、目のを見つめた。

「この真っな布は、あなたたちの未来そのものです。これからこの布をどんなに染め、どんな絵を描いていくのか。それはの誰でもない、あなたたち2で決めるのですよ」

その言葉は、厳しい試練を乗り越えた者だけが受け取ることのできる、静かでい祝福だった。

復讐は終わった。

いや、それは単なる復讐ではなかったのかもしれない。

歪んでしまった息子夫婦を、もう1度正しいへ導くための、かよ子のあまりにもく、そして厳しいの形だったのかもしれない。

レナと健太は互いに顔を見わせた。

そしてく、く、目のにいる母にげた。

言葉はいらなかった。

謝と尊敬、そしてしいへの決が、その1つの所作にすべて込められていた。

しい族の形が、そこから静かに始まろうとしていた。

、かよ子はの縁側で1、静かにお茶をすすっていた。

庭の々は赤や黄づき始めている。

その穏やかな横顔は、復讐を成し遂げた勝者の顔ではなかった。

きな、そして器用なで、自分の族を守り抜き、未来へとつないだ1の母親の顔だった。

空は、どこまでもく青くれていた。

― 完 ―

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