"五日婚の因果返し" 第5話
賃はそれなりにかかった。
けれど、庭があることが決めだった。
目の届く範囲に、子供たちが遊べる所があるのがいい。宅ワークをしている私にとって、公園へ何度も連れていくより効率がよかった。
そのの、子供たちが猫を拾ってきて、族が増えた。
名は。
気づけば、子供たちは買いそろえた庭の遊具よりも、猫と緒に庭でたわむれる方が好きになっていた。
遊具のブランコは、すっかりの爪とぎ所になった。
子供たちが関わると、私の計画した予定が達成されないことが増えた。
けれど、そういう予の連続が楽しかった。
おかげで私は、元夫のことをほとんどいさなくなっていた。
そうして、私は再び幸せな常をに入れていた。
娘たちが3歳になった。
保育園の送迎に、突然声をかけられた。
「あの、千佳さんですよね」
振り返ると、見らぬ女性がっていた。
30代くらいだろうか。目が赤く、らかに泣いたの顔だった。
私は子供たちを先に預けたあと、その女性を見た。
「そうですが、どなたですか?」
女性は唇を震わせながら答えた。
「浜田です。浜田ひな子と言います」
瞬、何も言えなかった。
ひな子。
あのの差。
元夫の浮気相だった女。
「何の用ですか?」
私がそう尋ねると、彼女はがばっとをげた。
「お願いします。
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助けてください」
涙目のまま、ひな子はそう言った。
助ける。
私が、なんで。
私は送迎の列からしれ、ひな子と向きった。
娘たちはもう保育園ののに入っていて、先が面倒を見てくれている。しだけなら話せる状況だった。
「困ってるって、何が?」
私が聞くと、ひな子はハンカチを握りしめた。
「保育園のママさんたちに々言われてしまって……私のことを悪く言う噂が広まっていて、本当に居づらくて」
私は表を変えなかった。
「よく分からないけど、それでなんで私に?」
「あの噂の内容から、千佳さんが何か言っているんじゃないかってって。だから、もし私のことを悪く言っているなら、やめてほしくて」
「私が?」
「はい。千佳さんが、私の昔のことをここのママさんたちに話しているんじゃないかって」
私はにこっと笑った。
「そうよ」
ひな子の顔が青ざめた。
「やっぱり……」
「あなたが今からこの保育園に通いして、すぐに分かったわ。あのの彼女だって。まさか同じに引っ越してくるなんてね」
ひな子は唇を震わせた。
「どうして今さら、私の悪い噂なんか流すんですか?」
「噂を流す、はちょっと語弊があるわ。私は特に周りに何かを吹聴したわけじゃないの。そんなことをしたらまずいことくらい、さすがに分かる」
「どういうことですか?」
私は保育園の建物へ線を向けた。
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「この保育園ね、私のが子供を預けていて、いいところだって教えてもらったの」
「はあ」
「だから、そのも当然この保育園に通わせているんだけど、その、私と元夫のことをっているのよ。共通のってやつ。元々、私に彼を紹介してくれた子だからね」
ひな子の目が揺れた。
「え……」
「珍しい話じゃないでしょ。友達の紹介で交際に発展。よくあることよ」
私は淡々と続けた。
「その子、私たちがあんなに婚したから、紹介した自分をすごく悔いていてね。あなたのを、私以に嫌っているの」
ひな子は黙った。
私はそのまま問いかけた。
「あなたはどうしてこの保育園を選んだの?」
「卓郎さんの勧めで……」
「そう。それはたぶん、そのが卓郎さんにこの保育園を教えたんだとうわ」
「え?」
「だっておかしいでしょ。いくら世が狭いとしても、あなたと私の子供が同じ保育園に通うなんて」
ひな子は言葉を失った。
私は肩をすくめた。
「そのね、卓郎さんに仕事を横取りされたんですって。最、あの、昇したりしてない?」
「そういえば……え、夫の同僚の方なんですか?」
「そうよ。私とは代からのつながりで、元夫の同僚。彼女は私の件でもっていたところに仕事を奪われたから、りでね。絶対に悔させてやるなんて言っていたから、あなたたちがこの保育園に来ることを誘導したんだとうわ」
本当は、本がそうすると言っていた。
けれど、そこは黙っておいた。
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