"27枚目の真実" 第7話
健は静かに首を振った。
「もういいんです。の名誉が戻っただけで分です」
裁判で佐藤は、震える声で謝罪した。
「26、悪を見ました。毎晩、あの女性が現れました。許しを請いたかったのに、勇気がありませんでした」
健は佐藤を見つめた。
りはあった。だが、それ以に虚しさがあった。
「今さら謝られても、私の妻は戻ってきません。ただ、真実を話してくれたことだけは認めます」
葬儀の、健はの遺のに膝をついた。写真ののは、結婚式のと同じように笑っていた。
「、もうゆっくり休んで。26、寒かっただろう。寂しかっただろう。全部終わったよ」
健は26持ち続けていた黒い帳を、の墓に置いた。
最のページには、あの言葉が残っていた。
「、証拠を持っていく。これが最だ」
健は墓を撫でた。
「任務完したよ。君の証拠が世にた。もう君の名は疑われない」
2025のの連休、健はもう度柄サービスエリアへ向かった。
リニューアルされた建物は、26とはまるで違っていた。広い駐、るい売、しいトイレ。昔の面はほとんど残っていない。
がっていた。
健は菊の束を抱え、駐をゆっくり歩いた。が最にっていた正確な所は、もう分からなかった。
それでも彼はち止まり、空を見げた。
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「、来たよ」
が頬を伝った。
「君は最まで勇敢だった。証拠を残そうとして戦ったんだ」
健はトイレのくに菊のを1本置いた。
さらに、駐の隅に残りのをそっと置いた。
「もし君がきていたら、今は59歳だね。俺と同じようにをねていただろうな」
はしくなった。周囲の々は傘を差し、忙しそうに通り過ぎていった。誰も健に気づかなかった。
けれど、それでよかった。
ここが、が最に戦った所だとっているのは、健だけでよかった。
に戻ると、健はエンジンをかけた。助席のサンバイザーには、が笑っている写真が挟んであった。
「していたよ。今もしている」
はゆっくりとりした。
サービスエリアはバックミラーのでさくなっていく。
が消えた所。
真実を残した所。
26の旅が始まり、そして終わった所。
その夜、健はの墓にもを供えた。はがり、空には満が浮かんでいた。
「いい夜だね、」
健は静かに微笑んだ。
部に戻ると、いで初めて、穏やかな眠りが訪れそうだった。
はもう、噂のに閉じ込められていない。
彼女は逃げた妻ではなかった。
真実を残した、勇敢な女性だった。
そして健は、その真実と共に残りのをきていく。
それが、彼にできる最のだった。
― 完 ―
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