"27枚目の真実" 第5話
フェンス越しに事現を見つめると、胸が締めつけられた。
の痕跡まで消えてしまう。
そうった。
それから1週ほど経った夕方、の話が鳴った。
「健さんのお宅ですか。柄サービスエリアの管理事務所です。リニューアル事に遺失物が見つかりまして」
健は受話器を握り直した。
「遺失物?」
「という名がかれた使い捨てカメラです。排管のからてきました」
健は息を止めた。
26ぶりに、のカメラが現れた。
翌朝、健は柄サービスエリアの管理事務所へ向かった。分証と戸籍謄本を提すると、担当者は古いカメラを差しした。
プラスチックのケースにはひびが入り、表面はで汚れていた。それでも、そこにはの跡で名がかれていた。
「」
健は震えるでカメラを受け取った。胸に抱いた瞬、涙があふれた。
「本当に君のものなんだな」
そので、健は名古の古い写真へ向かった。主はカメラをに取り、慎に言った。
「かなり古いものですね。現像できるかどうか分かりません」
「お願いします。やってください」
主は暗へ入っていった。
待っているは、1分が1のようだった。
30分ほどして、主が戻ってきた。
「幸い、フィルムはきていました。27枚撮れていましたよ」
健は震えるで写真を受け取った。
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1枚目は速の景だった。窓から見える空と。2枚目は柄サービスエリアの入。3枚目、4枚目、5枚目も、連休の混みや売の様子だった。
10枚目あたりで、自が映っていた。誰かに撮ってもらったのだろう。カメラに向かってるく微笑んでいる。
33歳の。
失踪する直の姿だった。
健は写真を見ながら泣いた。
そのも、売、レストラン、駐の写真が続いた。
そして25枚目で、健のが止まった。
駐の隅に、1台の黒いセダンが映っていた。の横には男が1っている。黒いスーツ姿だった。
26枚目。
が映っていた。
しかし、その表は先ほどまでの笑顔とはまるで違っていた。目をきく見き、を半きにして、ろを振り返っている。何かから逃げようとしている姿だった。
健の臓が激しく鳴った。
そして最の27枚目。
黒いセダンがの方へづいていた。運転席には男が座っている。窓から見える腕には、龍の刺青があった。
「この写真、拡できますか」
主はすぐに拡写真を作った。刺青の龍がより鮮に見えた。さらにのナンバープレートの部も判別できた。
健は写真をく握りしめた。
これが、が残した証拠だった。
あの、は逃げたのではない。証拠を撮ろうとしていた。
そして、その途で何かが起こった。
健は拡写真を全てプリントしてもらい、そのまま警察署へ向かった。
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「26の失踪事件です。しい証拠を見つけました」
受付の警察官は最初、半信半疑の表だった。しかし写真を確認すると、すぐに担当刑事へつないだ。
現れた刑事は伊藤と名乗った。40代半の男だった。
伊藤は写真を1枚ずつ確認し、最の3枚で表を引き締めた。
「この事件、再捜査します」
健の目から涙がこぼれた。
26ぶりに、止まっていた捜査がきした。
伊藤刑事は、黒いセダンのナンバープレートの部と種から、1999当の登録記録を調べた。
数、所者が判した。
佐藤という男だった。1999当38歳。資産投資組で実務を担当していた物で、田武の仲だった。
さらに、写真に映っていた龍の刺青から、運転席の男が田武であることも分かった。田は詐欺、恐、暴の科を持ち、2000に指名配されたが、その方をくらましていた。
しかし伊藤刑事が調べると、田は2015に阪で交通事故していた。
健は子に座り込んだ。
真実をる相はもうんでいる。
だが伊藤刑事は言った。
「田の仲を追えば、何か分かるかもしれません」
佐藤は2001に別件で逮捕され、懲役5の刑を終え、2006に所していた。現は静岡でさな堂を営んでいた。
翌、健は伊藤刑事とともに静岡へ向かった。
古びた堂に入ると、厨から60代の男がてきた。
髪は半分く、顔にはの跡が刻まれていた。
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