みかん小説
本棚

"27枚目の真実" 第3話

、証拠を持っていく。これが最だ」

帳を落としそうになった。

証拠とは何なのか。

投資組とは何なのか。

帳のろには「田課」とかれた話番号があった。健はその番号を見つめたまま、しばらくけなかった。

夜がけても、は戻らなかった。健もできず、朝になってもう度サービスエリアを歩き回った。トイレ、売、駐。どこを探しても、何も見つからなかった。

8頃、管理事務所の公衆話から警察署へ連絡した。

「昨者届をした健です。何か分かりましたか」

「まだ何も。ただ捜査は続けています」

話を切った健は、受話器をく握りしめた。

その、健は名古の実へ向かった。両親にらせなければならなかった。けれどを発させるまでに、さらに1もかかった。もしかしたらが戻ってくるかもしれない。そのいを捨てきれなかった。

名古に着いたのは午4を過ぎていた。玄関をけると、母親が驚いた顔でてきた。

「健、どうして今頃……さんは?」

は唇を噛んだ。ろを見ても、そこにはいない。

「母さん、がいなくなりました」

母親はそので目を見いた。父親も奥からてきた。健柄サービスエリアで起きたことを、震える声で説した。

その夜、健は実話のそばで眠れなかった。

広告

警察から連絡があるかもしれないとい、受話器を見つめ続けた。

翌朝、健は黒い帳にかれていた番号へ話をかけた。

い呼びし音の、男の声が聞こえた。

「もしもし」

をごじですか。私は夫です。妻がになりまして、帳にこの番号がかれていたものですから」

話の向こうで、瞬沈黙があった。

「私はげません」

帳には田課かれていました」

「何かの違いでしょう」

話はに切れた。

は受話器を見つめた。

らないと言いながら、声には警戒がにじんでいた。

48が経過すると、警察は本格な捜査を始めた。だが、柄サービスエリア周辺を探しても、黒いセダンのがかりも、方も分からなかった。

の仕事を放りし、毎のように柄サービスエリアへ通った。チラシを配り、周辺の町で聞き込みをした。

それでも、の姿を見た者は現れなかった。

2週、警察から話が入った。

「奥様名義のクレジットカードを確認したところ、ここ3かでかなりの額が引きされています」

「どのくらいですか」

計で約200万円です」

は息をのんだ。

「何に使われたのですか」

「ほとんどが資産投資組というところに振り込まれています」

その名を聞いた瞬、健は黒い帳の文をした。

広告

投資組から連絡があった。

のチャンスだと言われた。

は、その組と関係していた。

は自宅へ戻り、の部を探した。クローゼット、引きし、化粧台。あらゆる所を調べた。すると、奥から1つの封筒がてきた。

には契約が入っていた。

資産投資組 収益保障契約

付は910が失踪する12だった。

内容は複雑だったが、点は分かった。が200万円を投資し、3か以内に300万円を受け取るというものだった。代表者の名田武。

は契約を持って警察署へった。担当刑事は類を読んで、く首を振った。

「典型な詐欺のです。資産投資組は実態のない幽霊会社でした」

は詐欺に遭っていた。

だが、それが失踪とどう関係するのか、健には分からなかった。

やがて、所では噂がち始めた。

にはに男がいたのではないか。

を作って、その男のもとへ逃げたのではないか。

玄関先で主婦たちがひそひそ話をしているのを見た、健は拳を握りしめた。

はそんなじゃない」

しかし、200万円の借解な帳の内容がある以、健にも説できないことばかりだった。

そのから督促状が届いた。名義のローンだった。

から50万円。

別のから70万円。

クレジットカードの200万円とわせて、計320万円。

で詳細を確認した端のベンチに座り込み、を抱えた。

広告

おすすめ作品

リンクを共有

以下のリンクをコピーして友達と共有してください: