"古い風呂敷の遺言" 第5話
預証。
契約。
そして公正証。
弁護士の顔が変わった。
「これは……」
男が叫ぶ。
「どういうことだ!」
弁護士は震える声で答えた。
「すべて由美さんへの贈与と遺言です」
「法続きも完しています」
部が静まり返った。
男と次男は鳴った。
詐欺だ。
無効だ。
認めない。
しかし私は何も言わなかった。
代わりに夫がテレビへ映像を映した。
義母の画だった。
画面のの義母は言った。
「私の財産を渡すのは由美だけです」
「私を切にしてくれたのは由美だけだったから」
その言葉に全員が凍りついた。
さらに義母の親族である子が現れた。
量の資料を持っていた。
そこには義兄夫婦たちが義母のを使い込んだ記録まで残されていた。
弁護士は資料を確認し、静かに言った。
「争っても勝てません」
その瞬。
すべてが終わった。
、義兄夫婦たちのSNSで作りげていた「親孝族」のイメージも崩壊した。
真実をった々はれていった。
そしていが流れた。
今。
私は夫と共に穏やかな々を送っている。
義母が残してくれた資産は、私たちのを支えてくれた。
そして私たちはしいをいた。
の名は――
「母の古い呂敷」。
の角には、あのの古い呂敷がガラスケースに飾られている。
誰が見ても価値のない布切れに見える。
けれど私にとっては違う。
あれは義母が最に残してくれたそのものだった。
を閉める夜。
私は々その呂敷を見つめる。
そしてので呟く。
「お義母さん、ありがとう」
窓のには穏やかな灯りが広がっている。
あののの寒さは、もうどこにも残っていなかった。
【完】
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