"介護を奪われた私へ「お母さん、やっと会えた」" 第16話
その言葉を聞いた瞬、私の胸の奥に、温かいが満ち溢れていくのをじました。
血の繋がりがなくてもいい。 戸籍の欄が空のままでもいい。 互いをいやり、そのを尊び、の暗のでを取りえるがいるなら、それは違いなく、本物の族でした。
男の子は「ふーん、すごいね!」と笑って、迎えに来たお母さんの元へっていきました。
夕暮れの柔らかなオレンジのが、窓から差し込み、私たちの元をく照らしていました。
「由美ママ」 葵がちがり、しお腹を押さえながら、いたずらっぽく笑いました。 「今ね、おばちゃんが夜勤でご飯いらないんだって。……由美ママの、あの甘い卵焼き、べにってもいい?」
私は葵の顔を見つめ、満面の笑みで頷きました。
「もちろんよ。葵ちゃん、今は何がべたい? 美しいお肉も買ってあるのよ」
「やった! ハンバーグがいいな!」
で並んでセンターをると、初の爽やかなが、の並を優しく揺らしました。
誰かに命令されて作る料理ではありません。 誰かの顔を伺い、自分の居所を物乞いするために差しす労働でもありません。 私が、私の志で、からしいとうのために腕を振るう、自由で誇らしい夕餉の支度でした。
「こうか、葵ちゃん」
「うん、お母さん!」
並んで歩く私たちのが、夕暮れの並みに寄り添うように伸びていきました。
見げた空には、宵のが凛と輝いていました。 私のしいは、ここから、どこまでも鮮やかに続いていくのです。