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"「病院に行くな」と娘を閉じ込めた婿の本当の目的" 第5話

交差染ですって。

私がお腹を痛めて産んだが子なのに。

赤ん坊の頃から、私がを洗い、を着せて切に育てたのに。

今や私は、娘にとって致命な細菌扱いをされているのだ。

しかし、私が最も狂わされたのは、健の態度ではなかった。

それは、さやかの諦めであった。

最初の数週は、私がこっそり持っていったキムチの汁を、かろうじてんでいた娘だった。

しかし、健が徹底な管理を始めてから変わってしまった。

娘は、あの吐き気のするの粥を、何の抵抗もなくみ込むようになった。

粥をべ終わると、健は脇の正体の薬を差しした。

箱も説もなく、ただの包装が雑に切られているだけの薬。

表面にはメーカーのロゴつなく、のっぺりとした真っ赤な錠剤であった。

ある、健が宅配便を受け取りに階へりた隙の事だ。

私は、こっそりと階の部に忍び込んだ。

常夜灯の灯りだけが、ぼんやりと点る部

さやかは目を固く閉じ、んだように横たわっていた。

ベッドサイドのテーブルには、半分もべられていないの粥があった。

そして、まだんでいない赤い錠剤がつ置かれていた。

私が、その薬をに取ろうとしたそのだった。

「お母さん」

かすれた声がした。

「それに触らないで。健さんに叱られる」

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ハッとして振り返ると、さやかが目をけていた。

焦点がわず、濁ってぼやけた瞳であった。

息も絶え絶えの声には、極度の恐怖と異常な従が入り混じっていた。

これは何の薬かとしかめてではない。

夫に叱られるから置いておけだなんて。

の恐ろしい洗脳が、私の娘の魂を完全にみ込んでしまっていたのだ。

私は、娘のベッドにすがりついた。

「さやか、お母さんに正直に言ってごらん」

私は、涙声で尋ねた。

「この薬をむと、体はどうなるの?」

私は、部を見回した。

「薬の箱はどこ?今すぐタクシーを呼んで、学病院へきましょう」

私は、娘のを握った。

「お母さん、こんな正体の薬とても信じられない。お願い、お母さんの言うことを聞いて」

さやかは、々しく首を振った。

「だめ。病院にはかない」

娘は、虚ろな目で言った。

「お母さん、健さんが、学病院の教授たちも私を諦めたって。この薬だけが私を救えるって言ってた」

娘は、苦しそうに息をした。

「薬をむと、お腹の裏が燃えるようで、体が引き裂かれるみたいだけど……」

娘は、健の言葉を繰り返した。

「それはウイルスがんでいく好転反応なんだって。健さんは、夜も眠らずに私を助けようと頑張ってくれているの」

娘は、かすかな声で言った。

「お母さん、して」

娘は荒い息をしながら、乾いた目元からな涙だけを流した。

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腸が焼け付くような苦しみのにある。

それでも、夫が自分を救ってくれているという盲信。

は、現代医学に対する妻の信頼を徹底に打ち砕いていた。

自分だけが唯の救世主であるかのように、カルト宗教のような信仰を植え付けていたのだ。

私がさらに何かを言おうとした瞬だった。

ドスン、ドスン。

階段を登ってくる、々しい音が聞こえた。

に入ってきた健線が、私のと薬のたく横切った。

彼は、鳴りもりもしなかった。

ただ黙ってづき、錠剤を皿に戻しただけだった。

その夜、私はもできなかった。

頃だっただろうか。

静寂を破り、階からさやかの途切れそうなうわ言が聞こえてきた。

「お母さん、助けて……」

苦痛に満ちた声だった。

い……体が溶けそう。健さん、おだけ……」

私はバネのようにび起きた。

のまま、階段をがった。

きになったドアのを隠した。

義理の息子が、娘をなだめるのを待った。

しかし、私のび込んできた健の声。

それは、寝ぼけた夫の優しさなどではなかった。

氷のようにたくで、ゾッとするほど残忍な声だった。

「こんな夜に何のだ?」

彼は、吐き捨てるように言った。

「薬が効いてる最なのに、いちいちうるさいな」

彼は、娘を脅した。

「お、俺をがっかりさせるだけじゃなくて、今度は義母さんまで倒れさせるつもりか?」

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